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2011年05月06日 10:29
「ここでうまくやっていきたいとお思いなら、我々のやり方を重んじてくだされ」お茶に息を吹きかけながら言った。
「バルティ族の人間と初めていっしょにお茶を飲むとき。その人はまだよそ者だ。2杯目のお茶を飲む。尊敬すべき客人となる。3杯目のお茶をわかちあう。そうすれば家族の一員となる。家族のためには、我々はどんなことでもする。命だって捨てる。グレッグ先生、3杯のお茶をわかちあうまで、じっくり時間をかけることだ」
温かい手を僕の手に重ねた。
「たしかに、我々は無学かもしれん。だが、愚かではない。この地で長いこと生きのびてきたのだから」
今年のはじめに読んだ本。読書はじめとしては、良いスタートだ。その後の処理に関しては、ズルズルさぼったけれど。
山で遭難する。命を助けられる。恩返しに、村に学校を建てることを約束する。
そんなグレッグさんのお話。
反響を呼んでいたのは、その村がイスラムの村で、それが僕らのイメージしているものと全く違うから。彼らの村に学校ができることの意味の切実さが、伝わってくるから。そして、それがイスラムとテロという話題にも関わってくる。
イスラムと深く関わるグレッグさんのお話から、今まで見ていた世界と違うものが見えてくる。
グレッグさんが助けられたコルフェ村の村長、ハジ・アリ。この本を読んだ誰もが、最も印象に残った人としてあげるだろう。彼の言葉を、まずは、何も考えずに読みたい。
何も考えずに読んでも、記憶に残る。読んだ人はきっと考えるだろう。本当は何が問題で、どうすればいいのか。
教育があるということ。子供に教育を受けさせる場があれば、と願う大人。何かを学びたいと思う子供たち。イスラム教徒とテロ。今、再び話題のビン・ラディンも、チラッと出てくる。
もっと考えないと、という気持ちにさせられる。
必読の書、なんて押し付けがましい表現は大嫌いだけど、読んで欲しいな、とは思う。
★★★★★(星5つ)
→ ランキング
「バルティ族の人間と初めていっしょにお茶を飲むとき。その人はまだよそ者だ。2杯目のお茶を飲む。尊敬すべき客人となる。3杯目のお茶をわかちあう。そうすれば家族の一員となる。家族のためには、我々はどんなことでもする。命だって捨てる。グレッグ先生、3杯のお茶をわかちあうまで、じっくり時間をかけることだ」
温かい手を僕の手に重ねた。
「たしかに、我々は無学かもしれん。だが、愚かではない。この地で長いこと生きのびてきたのだから」
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今年のはじめに読んだ本。読書はじめとしては、良いスタートだ。その後の処理に関しては、ズルズルさぼったけれど。
山で遭難する。命を助けられる。恩返しに、村に学校を建てることを約束する。
そんなグレッグさんのお話。
反響を呼んでいたのは、その村がイスラムの村で、それが僕らのイメージしているものと全く違うから。彼らの村に学校ができることの意味の切実さが、伝わってくるから。そして、それがイスラムとテロという話題にも関わってくる。
イスラムと深く関わるグレッグさんのお話から、今まで見ていた世界と違うものが見えてくる。
グレッグさんが助けられたコルフェ村の村長、ハジ・アリ。この本を読んだ誰もが、最も印象に残った人としてあげるだろう。彼の言葉を、まずは、何も考えずに読みたい。
何も考えずに読んでも、記憶に残る。読んだ人はきっと考えるだろう。本当は何が問題で、どうすればいいのか。
教育があるということ。子供に教育を受けさせる場があれば、と願う大人。何かを学びたいと思う子供たち。イスラム教徒とテロ。今、再び話題のビン・ラディンも、チラッと出てくる。
もっと考えないと、という気持ちにさせられる。
必読の書、なんて押し付けがましい表現は大嫌いだけど、読んで欲しいな、とは思う。
★★★★★(星5つ)
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2010年08月09日 04:35
読書はやっているような、やっていないような。たとえば、東野圭吾のプラチナデータとか読みました。可もなく不可もなく…よりは、ちょっと残念な印象だったかな。
上手く本を整理する本棚を持っていないから、ごちゃごちゃっと、それこそ山のようになった本の中で生活しています。要らない本はブックオフに、って思って早半年。
僕のブログの周辺もあまり活発な動きがないようです。コンスタントにクオリティ高い記事が見られるのは、『旅と読書と日常と』と『売れてる本ランキングと読書系女子セレクト』くらい。
このブログに迷い込んだ人がいたら、上の二つに流れ込むとハッピーになれると思う。
今日は比較的にものを書いた方で、こことは違うブログだけど、昔書いた記事にも関係あるようなことを、モニョモニョとぼやきました。
近頃書いていてヒシヒシと感じるのは、言葉が出てこないこと。昔は下手くそなりに言葉が出てきたけれど、今は…。昔の下手くそな言葉たちを、僕は今でも大好きで、自分では面白いと思っている。愛しい言葉よ、来たれ。無から生まれろ、無闇なセンス。
ちなみに、このブログにはそういう言葉は書いてないし、今はウェブ上にも残していない。だからこそ、何だって言える。昔はパパ、凄かったんだぞ、みたいな。
また、少しずつ本を積み上げていく作業ができればいいな。そして、昔のパパを取り戻せれば言う事ない。
上手く本を整理する本棚を持っていないから、ごちゃごちゃっと、それこそ山のようになった本の中で生活しています。要らない本はブックオフに、って思って早半年。
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このブログに迷い込んだ人がいたら、上の二つに流れ込むとハッピーになれると思う。
今日は比較的にものを書いた方で、こことは違うブログだけど、昔書いた記事にも関係あるようなことを、モニョモニョとぼやきました。
近頃書いていてヒシヒシと感じるのは、言葉が出てこないこと。昔は下手くそなりに言葉が出てきたけれど、今は…。昔の下手くそな言葉たちを、僕は今でも大好きで、自分では面白いと思っている。愛しい言葉よ、来たれ。無から生まれろ、無闇なセンス。
ちなみに、このブログにはそういう言葉は書いてないし、今はウェブ上にも残していない。だからこそ、何だって言える。昔はパパ、凄かったんだぞ、みたいな。
また、少しずつ本を積み上げていく作業ができればいいな。そして、昔のパパを取り戻せれば言う事ない。
2010年05月06日 02:33
それらの六人については、殺したのはあたしだ。
前回に続き、10年くらいあけての再読。面白いって分かってる本を読むのは、ストレスフリーで良いもんですね。懐かしさもあって、楽しい読書でした。
六人部(むとべ)万理は、友人の四月(わたぬき)園子に、なかば強引な手口で、山奥の別荘に連れて行かれることになる。二人は大学生。別荘の持ち主は、二人の大学の教師で一日宮(みのり)和徳という。この男は既婚者であるが、園子に猛烈に迫られている。そして、既に万理と不倫の関係にあったりする。
別荘についてみると先生がいないことが判明する。帰ろうとしてみるが、折悪く嵐の影響で帰り道が寸断されているという。別荘に泊まるしかないのか?なんて話していると、次々「嵐のせいで帰れなくて…」なんて人たちが別荘に集まってくる。何か、癖のありそうな人たちばかりがワラワラと。
万理はちょっとした勢いで、別荘にいる園子以外の全員を殺してしまう。不幸中の不幸…中の幸いと言うべきか、園子も何者かに殺されて死んでいる。「幸い」というのは「園子を殺した犯人に全ての罪をなすりつけてやれ」なんて考えから出た錯覚でしかないのだろうが、兎にも角にも、万理は園子殺しの犯人を推理することに。
さて、嵐で隔離された別荘で、本当は何が起こったのでしょうか?
物凄い展開です。勢いで六人の人を次々と殺していく下りは、ある意味、圧巻。
提示したいパズルのために、そのパズルが成り立つ状況を作る。それが、多少無理やりでもいいじゃないか、という開き直り。元々、異常な状況であるのだから、読み物として面白くあればいいじゃないか、そんな開き直り。
果てしなくシュール。それが、凄く良い。
しっかり、ふんだんに盛り込まれた技の数々が、次々と繰り出されてくるので、最後まで飽きない。お話のテイストが嫌いでさえなければ、おいしく頂けるんじゃないか?そう思う一冊。
★★★★★(星5つ)
→ ランキング
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前回に続き、10年くらいあけての再読。面白いって分かってる本を読むのは、ストレスフリーで良いもんですね。懐かしさもあって、楽しい読書でした。
六人部(むとべ)万理は、友人の四月(わたぬき)園子に、なかば強引な手口で、山奥の別荘に連れて行かれることになる。二人は大学生。別荘の持ち主は、二人の大学の教師で一日宮(みのり)和徳という。この男は既婚者であるが、園子に猛烈に迫られている。そして、既に万理と不倫の関係にあったりする。
別荘についてみると先生がいないことが判明する。帰ろうとしてみるが、折悪く嵐の影響で帰り道が寸断されているという。別荘に泊まるしかないのか?なんて話していると、次々「嵐のせいで帰れなくて…」なんて人たちが別荘に集まってくる。何か、癖のありそうな人たちばかりがワラワラと。
万理はちょっとした勢いで、別荘にいる園子以外の全員を殺してしまう。不幸中の不幸…中の幸いと言うべきか、園子も何者かに殺されて死んでいる。「幸い」というのは「園子を殺した犯人に全ての罪をなすりつけてやれ」なんて考えから出た錯覚でしかないのだろうが、兎にも角にも、万理は園子殺しの犯人を推理することに。
さて、嵐で隔離された別荘で、本当は何が起こったのでしょうか?
物凄い展開です。勢いで六人の人を次々と殺していく下りは、ある意味、圧巻。
提示したいパズルのために、そのパズルが成り立つ状況を作る。それが、多少無理やりでもいいじゃないか、という開き直り。元々、異常な状況であるのだから、読み物として面白くあればいいじゃないか、そんな開き直り。
果てしなくシュール。それが、凄く良い。
しっかり、ふんだんに盛り込まれた技の数々が、次々と繰り出されてくるので、最後まで飽きない。お話のテイストが嫌いでさえなければ、おいしく頂けるんじゃないか?そう思う一冊。
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