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精霊の守り人

2009年01月11日 12:32

バルサが鳥影橋を渡っていたとき、皇族の行列が、ちょうど一本上流の、山影橋にさしかかっていたことが、バルサの運命を変えた。

精霊の守り人 (新潮文庫)精霊の守り人 (新潮文庫)
上橋 菜穂子

新潮社 2007-03
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バルサの運命が変わった後は、最後まで一直線だ。驚くほど、ごまかしがない。思わせぶりな伏線を散りばめたり、無駄に読者をハラハラさせたり、そんな、言ってしまえば、『ちょっと卑怯な技巧』は一切ない。正直で面白い。そこがこの本の一番凄いところだと思う。

今さら、何も書くことがないくらい有名な本ですね。あらすじも感想も、きっとウェブ上にあふれかえっていることでしょう。僕のお隣さんのブログでも取り上げている方がちらほら。
ワクワクできるストーリー解説をご所望なら、
無辺光 -ムヘンコウ-:書評:精霊の守り人 / 上橋菜穂子 - livedoor Blog(ブログ)
読んだ後の興奮と幸せな気分を覗きたいなら、
SA・N・PO♪ 精霊の守り人
で、その後、時間が余っていて、他にも読みたくなったら、
「精霊の守り人」 上橋菜穂子著 - 樽井さんの読書&電化よもやま日記
などを参考にされるといいかと思います。きっと、僕の書いている記事を読むより、この本を手に取りたくなりますよ。

文庫版には最後に恩田陸さんの解説が載っている。これまた、本に魅力をプラスするいい解説だと思う。ちょっと引用してみよう。

 下品な言い方だが、「モノが違う」。
 それが率直な感想だった。
 思えば、「ハリー・ポッター」シリーズ以降、有象無象の異世界ファンタジーが世界中に溢れた。それらは獲得するアイテムや敵味方のキャラクターのバラエティを描くことに終始しており、ポイント制のカードゲームを文字にしたようなものが散見されたように思う。
(中略)
 そういう二流、亜流の異世界ファンタジーは、世界を構築すらしていなかったのである。


その上橋さんが一冊の本の中に構築した世界を、自分たちの世界として楽しめるのは、やっぱり、日本人なんだろうな、と僕も思う。その世界は、言うならば、八百万の神々の世界を見えないまま、見えるようにした世界というか。

一度読んで、思い出しながら読み返したりして、言葉・文章・世界、それらの多層構造に舌を巻けばいいと思う。

僕の評価は★★★★★(星5つ)
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