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訪問者

2009年06月19日 23:24

「君は、訪問者かね?」

訪問者訪問者
恩田 陸

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恩田さんっていろんなタイプの本を書かれる。僕はその中で「ああ、よく作りこまれているなぁ」と思える本が好き。今回は、「やや作りこまれてる」くらいかな。読んで損をした、とは思わないくらいの…。

映画監督であった故・峠昌彦についてのインタビューと称して、井上は4人の老人に近づく。その4人は昌彦の実の父親候補。井上は身分を偽って、誰が父親かを探りにきたのだ。老人たちは老人たちで「訪問者に気をつけろ」という手紙を受け取っている。身分を隠して近づいてきた井上への不信感が募る中、昌彦と似たような状況で死んだ千沙子の影が至るところに現われてくる。さらに、嵐で外部と遮断されたところで、突如現れる謎の死体。

死の謎についての推理という点では木曜組曲に近いかもしれない。でも、木曜組曲の方が断然作りこまれていたという印象。実際、上のあらすじを読んで頂いても分かるように、お話自体はありきたり。オチも、決して意外なものではなく、むしろ、すっきり度は低め。

期待しすぎると、凹んでしまうかも?
時間つぶし、と思うとそれなりに満足かも?

僕の評価は★★★☆☆(星3つ)
もしどちらかを選んで読むなら、100%木曜組曲だと思います。
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木曜組曲

2006年07月01日 00:34


この家の主人であり、小説家でもあった重松時子が亡くなったのは、四年前の冬のことである。

木曜組曲木曜組曲
恩田 陸

徳間書店 1999-11
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天才小説家重松時子の関係者たちが集まり、その死の真相について推理することで話が進む。

本当にこの人はお話を作るのが上手だ。
このお話を一回読むだけで、何度そう思ったことか分からない。

誰が重松時子を殺したのか?
それともあれは自殺だった?
あの時の、あの人の行動は何だったのか?
何の意味があったのか…?

いくつもの仮説が現れ、それが消されていく。
その一つ一つの仮説もとても魅力的。
そして、その魅力的なお話のオチは、やはり期待を裏切らずに一番の魅力を持っていた。

僕の評価は★★★★★(星5つ)とても面白かったです。
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