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顔に降りかかる雨

2008年06月22日 10:30

要件はあしたの朝、聞けばいい。バッドニュースならなおさらだ。そう思いながら、私は堅く目を瞑った。


顔に降りかかる雨 (講談社文庫)顔に降りかかる雨 (講談社文庫)
桐野 夏生

講談社 1996-07
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ちょっと古い本。
桐野さんの本を読みたいな、と思っていたので、2冊に分かれていない本を選んでみた。
最近(?)の有名な奴は2冊買わないといけないようで、ちょっとヒヨってみたり。
手に取ってみて、こんなに昔から本を書いてた人だったんだと、はじめて知りました。
携帯電話がない時代の太古のお話(笑)
古いんだけど、それなりに楽しめる本でした。

今回は、冒頭のある部分を引用してみた。
電話に出なかったことを何度も後悔する主人公の村野ミロ。

次の日に、知らされた事実がミロの人生を大きく変える。

朝、目の前に突然現れた成瀬という男は、友人の耀子の恋人だ。
耀子が成瀬のお金を持って失踪したという。
ヤクザが絡んでいる危ないお金。
成瀬は、耀子の最後の電話の相手だったミロの元に、手がかりを探しに来たんだとか。
ミロも、耀子を手助けをしたんじゃないかと疑われ、その疑いを晴らすために、半ば強引に事件に巻き込まれていくことになる。

調査を進める過程で、耀子が隠していた面が明らかになっていく。
お金に困りながらも贅沢な暮しを続けていたり、危ない仕事に手をつけていたり。
耀子の周辺の人もすべからく怪しい。
少しずつ真相に近づいて…
失踪した耀子はどこに?
お金はどうなった?

どんでん返しが凄い、とかそういうのではないようだ。
淡々とした、でも、何となく深い描写が全く飽きさせない。
淡白なのにコクがあり、それでいてしつこくない料理。
そんな感じ。
本を味の量で判断する人なら、それなりに楽しめる内容ではないかな、と思う。

人物描写はちょっと激しい。
きっとここが面白い、という人もいるに違いない。
実際、桐野さんの人物の切り取り方が好きな人は多いだろうと思う。
僕も嫌いじゃないけど、判断は保留。
近頃の本を読まないで決めてしまうのは、ちょっと厳しい。
最近の本を読んで、少し感じる古さが取れていたら、きっとこれからも長らく楽しめるだろう。
期待大。

僕の評価は、悩みどころだけど、★★★☆☆(星3つ)
良い評価はこれからの本にとっておこう。

この事件がきっかけとなり、シリーズの次の作品から、ミロは探偵を始める。
実は、その2作目の方が面白く感じた。
人物の設定なんかが、さらにリアルになっている気がするんですが、どうだろう?

参考記事として、ハードボイルドな雰囲気のお話を…

犯人に告ぐ
ハサミ男
仮面山荘殺人事件
グラスホッパー
扉は閉ざされたまま

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