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ハサミ男

2008年01月31日 23:09

棚を順に見ていきながら、しばらく考えたすえ、クレゾール石鹸液を買うことにした。
もちろん、自殺するためだ。


ハサミ男 (講談社文庫)ハサミ男 (講談社文庫)
殊能 将之

講談社 2002-08
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一言で言うと、よくできた本でした。
不自然じゃなく、頭に残るたくさんの伏線。
しかも、それを一瞬で回収している。
上手いなぁ、と思った。

語り手は"ハサミ男"と呼ばれている殺人鬼と軽く幼い感じのある警察官。
この語り手のチョイスがまたよろしい。
追う側と追われる側っていかにもありきたりな気がするけど、このハマり方は尋常じゃない。

ハサミ男は、次のターゲットを偽物に殺されてしまう。
今日にも殺そうかという日、ターゲットが殺されているのを自ら発見する。
しかも、ハサミ男風の殺し方。
<医師>にたきつけられて、偽物を探し始めることに決めたハサミ男。
偽物探しの過程で、被害者となった女子高生の世間から隠された一面に迫ってみたり…
物語が語られる間、滑稽なほど自殺未遂を繰り返すのもポイントで、その時だけ現れる<医師>がまた良い味を出している。

警察官の語りパートは、事件を捜査しながら、お話の複雑な伏線を読者の意識にストンと落としてくれる。
最後に二つのパートが重なって、怒涛のようにやってくるオチ。
あの伏線もこの伏線も、しっかり印象に残ってる、この満足感。

評価は★★★★★(星5つ)
一つ気に入らないとしたらタイトルか。
こんなタイトルだったら、人に薦められでもしない限り買わないなぁ、ってのは僕だけ?
まあ、読んだ後は「上手いな」と思えるんだけど、取っ掛かりとしてはどうなんだろ?
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