ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。カフカ。一度読んでみたかった。
『城』と『変身』が並んでいて薄い方を選んだ。
正解かどうかはさておき、大変な本であった。
この本は上の引用の一文から始まる。
妙にリアル(な気がする)虫の描写が気持ち悪い。
僕はどっちかというとそういうのが苦手なので、なかなか辛い場面もあったが、何とか読み切れた。
そして、読みきった後は、面白かったかも…なんて思ったりもする。
ある日グレーゴルは虫に変わってしまう。
彼には養うべき家族がいる。仕事も辛いとはいえ、それなりにこなしていた。
虫に変わったその日、体をボロボロにしながら、彼は必死に部屋の外に出る。
そこには、家族と彼が出勤してこないのを訝って家まで様子を見に来た上司がいる。
上司は逃げ、家族は彼を部屋に閉じ込める。
精神も体もボロボロになるグレーゴル。
当然、家族も追い詰められる。
気持ち悪いのに、切ない。
だが、グレーゴル視点の描写はあくまで淡々としている。
オチは…語りにくいから語らないということで。
解説にあった「夢」という言葉と冒頭の「夢」という言葉を眺めると、シュールな割りに分かり易い話な気がする。
この言葉を中心に考えるとけっこういろんなことがすっきりすると思った。
細かいところは専門家がよく分からない議論をするのだろう。虫が何のメタファーか?とか。そこには興味なし。
大体、この本だけからは読み切れないことをこの本の解釈とする意味が僕には全く理解できないし。
僕が文学にのめり込めない理由もそんなところだろう。
…話が愚痴っぽくなってる。反省。
僕のこの本の評価は★★★★☆(星4つ)
ちょっと面白かった。
『城』も読んでみようと思う。