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予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

2009年01月21日 02:17

もうひとつ、わたしの考えでは、わたしたちは不合理なだけではなく、「予想どおりに不合理」だ。つまり、不合理性はいつも同じように起こり、何度も繰り返される。消費者であれ、実業家であれ、政策立案者であれ、わたしたちがいかに予想どおりに不合理かを知ることは、よりよい決断をしたり、生活を改善したりするための出発点になる。

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
熊谷 淳子

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予想以上に面白かったです…って書くと、いろんな人とカブって気恥ずかしいだろうな、と思った。だから、調べてみましたよ。どれくらいの人がこの本のことを「予想以上」って言ってるか。
"予想どおりに不合理" "予想以上" - Google 検索
一応検索結果は3550個とか出ますが、実質120個程度。しかも、そのほとんどがある有名ブログのある記事の関連ページです。⇒ある有名ブログのある記事(ちなみに、この記事を読んでこの本を買いました)
この"404 Blog Not Found"さんのブログも「予想以上に面白い」とは言っていないので、僕が確認できた「予想以上に面白かった」は2件。おっ、予想以上に少ない。…ふぅ、では改めて。
予想以上に面白かったですよ、この本(笑)
…ちなみに、僕が見つけた2件のうちの1件『予想どおりに不合理』 - val it : α → α = funには、
予想以上に面白かった(って言う人は多そうだなー)。

って書いてあり、しかも、引用箇所がカブってたりする。後出しの僕としては内容を変えるべきかもしれないが…まあ、許してもらおう。

行動経済学って分野の本らしいです。そんな分野知らなかったんですが、いや、なかなか楽しそうです。普通の経済学みたいに、人の行動を合理的だと仮定して問題を解くのではなく、実際に人の行動を観察して構成していく経済学、ってところでしょうか。思いついたら、即実験。この本では、けっこう遊び心の見える実験が紹介されています。実験を思いつくたびに、にんまりと笑う筆者が目に浮かぶ、と言いますか。

実験の内容は、たとえば、「無料」という言葉の不合理な威力を示す、こんな実験がありました。
リンツのトリュフ(高級チョコ)とハーシーのキスチョコ(安いチョコ)の2種類を用意する。トリュフを1個15セント、キスチョコを1個1セントで売り出す。買う人はどちらか一つしか買えない。すると、人は合理的に値段を判断し、75%くらいの人がトリュフを買った。
ここで、それぞれ1セント値下げする。つまりキスチョコは「無料」だ。従来の経済学で予想すると、相対的な選好の差は変わらないから、大体75%の人がトリュフを選ばなくてはならない。
結果は、予想どおり逆で、キスチョコが圧倒的な人気。
「無料」が絡むと、人は予想どおりだけど、不合理な行動をとってしまう。

本当に、いろんな実験が登場する。次々にやってくる面白実験が、「ああ、ありそうだ」で終わらない説得力を与える。たとえば、上の状況で「常識的に考えてトリュフを選ぶだろ」みたいな人も、ただ自分が少数派であることを認識して、ストレス少なく読み進められるだろう。
次のリンク先でも本書で取り上げられている不合理に言及しているので、のぞいて見てはどうでしょう?で、もし本を読まれるなら、それがどうおいしく料理されているか見てみるのも楽しいと思います。
予想どおりに不合理 - 情報考学 Passion For The Future

この本、何より筆者のウィットに富んだ話しぶりがいい。日本の本ではなかなか見れない。続きが気になる面白い実験、飽きない文章…。良い本だと思う。
僕の評価は★★★★★(星5つ)

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本の山。 反社会学講座 -
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「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉

2008年03月13日 16:32

数字のセンスを身につけるために、数字をとおして「考える力」をも鍛えるのが、この上下巻の隠れた使命だったのです。


「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い   禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)
山田 真哉

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さおだけ屋と食い逃げ上巻に続く山田さんの本だ。これも楽しめました。

この本では上巻で紹介した会計的な考え方に対して、自ら疑問を投げかける。数字には便利な反面、禁じられるべき使い方がある。薬には「用法・用量を守って正しくお使い下さい」って注意書きがある。この本は、数字が苦手な人に処方された上巻の、注意書きとその説明書なんだろう。

音楽や本のランキングに代表されるような作られた数字や経済効果のような根拠のない(薄い)数字…まずは、こういった間違った数字の使い方について言及している。
用法を間違えるなよ、ほら、全然治らないでしょ?みたいな。

会計的な根拠だけを元に、計画を立てたり、効率化を追及したりすることの危うさは、薬で言えば、さしずめ用量をミスった例ってところだろうか。
効き目のある薬を飲みすぎて、異常に眠くなって、次の日の試験を寝過ごすみたいな、そんなバカバカしさがある。

他の薬の可能性もあるのに、使い方が間違っているかもしれないのに、強くこだわるのはまずいんだ。本当に治したいなら、狭い視野じゃあ、本気とは言えないんだぜ?そんなことを言っているわけだ。それを伝えるために、山田さんはいくつか工夫を凝らしている。

たとえば、二分法という便利な考え方が紹介されている。二つに分けて「どちらか?」と考えれば思考が非常に楽になる。ビジネスの要素を「社外」と「社内」に分けて分析したり。
変わった例では、ブログを書くときのネタ探し。「自分の体験」と「他者から聞いた話」のどちらのネタを使うか、と先に決めることでネタ探しが一気に楽になるんだとか。

で、「便利だぞ」と言っておいて、次の章の冒頭で、「本当に価値のある決定を探すにはこの二分法を捨てることが重要だ」と言ってみる。
ほら、山田さん、頑張ってるでしょう?
なかなかに感じのいい本でした。

僕の評価は★★★★☆(星4つ)

関連記事
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉
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パチンコ屋に学ぶ経済学

2007年12月17日 01:04

「4分の1インチドリルが100万個売れたのは、人びとがこれを欲したからではなく、4分の1インチの穴を欲したから」

パチンコ屋に学ぶ経済学パチンコ屋に学ぶ経済学
伊達直太(人生戦略会議)

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久々の更新。1ヵ月更新できなかったら、ブログを閉めようと思いながら、ブログを書いている。
リンク貼っていただいている方に悪いですからね。
今回は、ギリギリセーフ?怪しいもんだ。

久々に書くのだから、もうちょっと本を選べばいいのに、今日の本は酷い。上の引用を見て欲しい。引用する部分がなかったら、著者がどこかから引用した言葉を引用してしまった。この本が借りた本じゃなくて、自分で買った本だったら、今頃、ブログの閉鎖が決まっている頃だ。けなすために文章を書くのすら嫌になっているところだったろう。

この本の冒頭に、パチンコ屋をお手本に経済に関することを学ぼう、と書いてある。パチンコ屋は素晴らしく、しかも、町中にあふれている、これを使わない手はない、とかなんとか。だが、この本の中で、パチンコ屋をお手本に何かを身につけるということはない。

パチンコ屋で"例える"ことはたまにある。このことはパチンコ屋で言えばこういうことだ、という例え。だが、実際に、パチンコ屋でそのようになっているかどうかは甚だ怪しい。っていか、一部は確実にそうなっていない。

著者の経済に関する知識も怪しい。むしろ、知識がないから開き直っている感じ。どこかで聞きかじったような内容を自分解釈しつつ、後は勢いで誤魔化している感じ。
いや、誤魔化せていない感じだ。だって、間違っているだろ?
経済の知識がなくたって、途中で言葉の意味が変わってたら、この本が怪しいって分かるだろう。うんざりだぜ。
この本から分かるのは、このライターがパチンコ好きで、知識と文章を書く能力に欠ける人物だ、ということかな。

それにしても、パチンコ好きならこの本の良さが分かるんだろうか?もしそう思ってこの本を書いたんだとしたら、それはそれでパチンコ好きを馬鹿にしている気もする。
パチンコをしない人には、パチンコの例えも無意味で、もうどうしようもない。文章を抽象的にすることで知識のなさを隠そうとしている。引用の多さもそれを物語っている。もちろん具体的じゃないから、絶対に役に立てるのは不可能だ。パチンコ屋に関するトリビアすら手に入らない。

何がしたかった本だろうか?

僕の評価は★☆☆☆☆(星1つ)
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