春まだ浅い古都、鎌倉。というわけで、院試が終わり、一番初めに読んだ軽い本がこの本だ。
今まで読んでいた本との落差のせいかとても軽く、その軽さが心地よかった。
この本は『麿の酩酊事件簿』というマンガのノベライズ作品らしい。
高田さんらしいマニアックすぎる謎たちが出てこないのはそのせいかな?とか思ったりもする。
ディテールへのこだわりはいつも通りとても強く感じるけれど。
お話は常に、嫁を探す金持ちの主人公が、女性と出会うところから始まる。
その後の流れも決まっていて、
がんばって仲良くなり、食事に行く→お酒を飲む→主人公の別人格みたいなのが出てきて、その女性に関する問題を解決→感謝しながら女性が去っていく
という感じ。
もの凄い安易な流れだ。
文章は高田さんが書いたものだから、とても上手い。
僕はこの人の文章はとても好きで、この本でもそれは変わらない。
また、表表紙がとてもきれいだと思う。
僕にとってはこれは凄く重要なことだ。
実際は、背表紙や裏表紙などと合わせるとどれほどきれいかはわからないが、表だけはけっこう気に入ったのである。
引っかかるとしたら、やっぱりその安易な設定だろうか。
短編だからしょうがない・・・?
だけど、次が読みたいというような欲求はあまり起こらない。
力が入りきらなかった。
そういう本に仕上げた、という言い方もできるのかもしれないけれど。
そんなこんなで僕の評価は、★★★★☆(星4つ)
アマゾンでの評価は、新書版の方に一つあっただけであったので、あまり参考にならないが、そこそこ面白かったそうです。
良かった、良かった。