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仮面山荘殺人事件

2006年12月26日 23:10

「さて、これでようやく役者が揃ったな」


仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)
東野 圭吾

講談社 1995-03
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今回は引用が上手くいったと自画自賛(笑)

東野さんの作品。
言わずと知れた人気作家ですね。
僕としては、東野さんの人気の本をあまり読んでいない、というか下らない本を幾冊か読んでしまったせいで、あまり印象がよくなかったりする。
昔読んだ「同級生」とか「放課後」は面白かったような気はするんだけど、記憶はあいまい。
でも、この本は面白かった。

お話は、一人称の男(高之)のフィアンセ(朋美)が亡くなるところから始まる。
不幸のどん底にいた朋美が高之と出会い、結婚することになり、やっと幸せになれるだろうか、というところで突然死ぬ。

朋美の死後、関係者たち(親、兄弟、親戚)がある山荘に集まる。
その山荘に銀行強盗が侵入してきて…
朋美の死の真相に近づき…そして遠のき…
招待された関係者の一人が死ぬ。
その犯人は…?
朋美の死の真相は…?

面白そうな設定でないだろうか?
実際、ちょっとドキドキして読めた。
オチも確かに新しいと感じた。
新しかったんだけど、少しばかりチープかも、と思ったりもする。
余韻をじっくり楽しむのはちょっと難しい。
ちょっと雰囲気が重めのお話なので、この軽さはミスマッチ?

僕評価は★★★★☆(星4つ)

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ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む

2006年12月09日 00:30

『『論理哲学論考』を読む』という本書は、まさに『論理哲学論考』を読む本なのである。

ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む
野矢 茂樹 (2006/04)
筑摩書房


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さて、僕の大好きな野矢さんの本。カバーに野矢さんの写真。ノリノリなのか、茶番だと思っているのか分かりづらい表情が面白い。

本書も面白かった。『論理哲学論考』に対する理解は深まったと思う。でも、僕の中では、今までの野矢さんの本に対する満足の度合いから言うと、厳しい。とりあえず、面白かったという前提で、僕が減点に感じた点をあげてみようと思う。

まず、胡散臭い。哲学って、胡散臭さがいやだ。相手が反論できなければ、それでいいのか?その微妙な例は一般性があるつもりか?その議論で、実際本人は満足なのか?
そんな疑問がとめどなく出てきて、こんな疑問が出てくるような主張は嫌いだ。だって、騙されたような気がするんだもん。僕は頭の固い人間なのだ。

で、今までの野矢さんの本はほとんどこういうのがなかった。それはある種感動だった。ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』もそういうのがなかったような気がする。(これは僕の理解が足りないだけな恐れも強い)

が、この本は、胡散臭かった。
非常に残念だった。

そして、次が、あまりにも恣意的に見える『論考』の読み方。論考がどう解釈されているかという知識をある程度前提にしていると思う。だから、めちゃくちゃあっさりと切り捨てるところがあったりする。
さらに、「このように書いてるから、むしろこうだ」という感じで書いてことと逆に見えるような結論を導き出したりするから、もう意味不明。

『論考』を読んでるんじゃなくて、大筋は野矢さんの考えが述べられているだけ、という印象だった。それに必要な論考の一部や、その他の資料を都合よく引っ張ってくる。そういう部分を通過するとき、モチベーションの維持が大変だった。

ただ、それでも面白かったという印象が残っている。名と対象の関係などに関する、論考の前半部分の理解が大きく進んだことも大きいだろう。実際、この本の出だし付近はかなりのめりこんで読めた。
そして、ウィトゲンシュタインの言葉の引用が僕のモチベーションをところどころで回復させた。
特に、
幸福に生きよ!

なんて痺れたなぁ。
ウィトゲンシュタインみたいに内へ内へこもっていきそうな人(僕の勝手なイメージ)が、こういう言葉にたどりつくのが凄い。

幸福…

ウィトゲンシュタインがいかに必死に考えていたか、その事実が感動だ。
読み終わって清清しい。

僕の評価は★★★☆☆(星3つ)
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ナイフが町に降ってくる

2006年12月02日 23:29

時間よ止まれ。

ナイフが町に降ってくる ナイフが町に降ってくる
西澤 保彦 (1998/10)
祥伝社


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西澤さんの作品。この人の作品が好きだ、とか書きながら、イマイチ歯切れの悪い本のレビューばかり書いていた。なので今日は、「西澤さんぽくて本当に良かった」といえる本を一つレビューしておこうと思う。

この本の怪しい設定は、『謎を見つけると無意識に時間を止めてしまう奴がいる』というところ。その謎の納得できる答えを発見すると時間が動き出す。しかも、その謎を解く助手として、周りにいる人を無作為に一人だけ時間が止まった世界につれていく、というのだ。

本当に、どうやったらこんな胡散臭い設定を考え付くのか?

その時間が止まった世界で、主人公と巻き込まれた女子高生は、ナイフが体に刺さった人を大量に見つける。まるで、ナイフが町に降ってきたかのように。

かなりのめり込める作品だった。登場人物もすこぶる面白いし、やっぱり話の構成も上手い。謎自体の難易度は若干低めだけど、そんなことは本の面白さに関係ない、と思っているので、悪材料にならず…。

そして、時間が動き出した後、もう一つのオチが待っている。
うめぇ。

これは満足の★★★★★(星5つ)
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