本の山。

読んだ本についてレビューします。その本のアマゾンのレビューを読んで、文句をつけたりして、自己満足に浸ります。

 
セリヌンティウスの舟 セリヌンティウスの舟
石持 浅海 (2005/10/20)
光文社


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「セリヌンティウス。『走れメロス』に出てくる、メロスの親友の名前だ」


いやぁ、相当更新をサボってしまった。
その間、一体何冊の本を読んだか最早分からない。
一つずつでもまとめていこう。

この本は僕が読んだ石持さんの本の二つ目。
前の本は「扉は閉ざされたまま」だった。
あれが面白かったので、ネタに詰まった僕はこれを買ってきた。
うん。やっぱりそこそこ楽しい。

登場人物は趣味でスキューバーダイビングをする仲間たち。
昔、嵐の海に投げ出され、そこをみんなで生き抜いた。
それ以来、年齢・性別を超えた深い仲間になったという。

ある時、彼らが潜りにいって、帰りに飲み、朝起きてみると、仲間のうちの一人が死んでいた。
彼女の死は自殺として処理される。
その点には、みんな納得する。
この本で扱われる謎は「彼女はただ自殺したのか?」という点。

彼女は青酸カリの粉末を飲んで自殺した。
彼女が青酸カリの粉末が入ったビンを閉めずに放置したら、舞いあがった粉末が寝ている残りの仲間達を襲ったかもしれない。
彼女はそんなことを考えずに安易に自殺をしたのか?
それに彼らは『否』と答えを出す。
彼女がその可能性を考えなかったわけがない。という結論。
じゃあ、どうやってその恐れを取り除いたか?
仲間がいたのか…?

酒を飲みながら議論が続く。
同じところをいったりきたりの議論。
答えが出るのか?
仲間はいたのか?
そして、彼女の自殺の意味は?

なかなか新しい設定だと思う。
でも、議論部分がダラダラだった気もする。
謎自体の魅力も微妙かも。
人によっては「それがどうした?」とツッコんで終わりになりそうだ。
オチはそこそこだと思うんだけど…。

石持さんの本はまだ二冊しか読んでないが、何となくコースが分かった気もする。
僕の評価は★★★☆☆(星3つ)
薄いし暇つぶしなら良。タイトルも嫌いじゃない。


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ラッシュライフ ラッシュライフ
伊坂 幸太郎 (2005/04)
新潮社


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ラッシュライフ――豊潤な人生。


人気作家伊坂さんの作品。
僕が読んだ4冊目の本。
とても面白かった。
僕は、もう完璧にこの人のファンだ。

たくさんのお話が絡んで、一つのお話になる、という構成の本書。

性格のいかれた金持ちおやじとそいつに買われた女のお話。
神を解体することにした落書家について。
二流サッカー選手とその不倫相手の殺人計画。
リストラされたおじさんと野良犬。
泥棒とその真面目な同級生。

それらが非同時進行で展開していく。
一つ一つが面白くて。
読み終わって一瞬、こんなに恣意的な時間のずらし方ってずるいのではないか?とか思うかもしれないが、でも、面白かったし。

読んでいる途中で、そのいろんなお話たちが関連していることに気づく。
はじめは何の関係があるのかも分からない個々のお話が、意外なほどぐちゃぐちゃと絡んでくる。
絡んでいることに気がついても、そのお話全てを俯瞰する視点は最後の最後まで与えられない。
その複雑なお話を最後にどうまとめてくれるか。
期待してもいいお話だと思う。

僕の評価は★★★★★(星5つ)


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