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詭弁論理学

2007年02月25日 21:11

詭弁論理学 詭弁論理学
野崎 昭弘 (1976/01)
中央公論新社


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なお「ゲーテはすべてのことをいった」という冗談もあるくらいで、名前でおどかそうとするときには、ゲーテは便利な人物である。「日本の文学者はダメですねェ、ゲーテもこの間テレビでそういってましたよ」


これもかなり前に読んだ本。かなり長い間売れている本だとか。なかなかいかついタイトルの新書だが、意外と軽くて面白い。

この本は詭弁・強弁とはどんなものか?ということを見ながら、議論に対するゆとりを得るための本。
強弁・詭弁が、様々な例を使って、分類されている。
例は歴史的に有名な事実であったり、ジョークだったり。
分類自体にあまり興味をもてなかったが、その例はどれも面白かった。
文章も全体的に、広く深い著者の知識に裏打ちされているとみえ、曖昧さがなくて心地よかった。

元々、僕は「言い負かす」ことにどんな意味があるのか分からなかった。
言い負かされた相手は、たぶん納得できずにいるだろう。
納得が得られない議論って…。
それを詭弁・強弁なんか使ってやった日には、議論に勝った人の印象も悪いし、納得も得られないし、いいことなしだ。
「言い負かす」のが得意だ、と言い張っている人を見ては、気持ち悪い思いをしていた。

…というのは議論下手で負けず嫌いな僕の意見。
でも、ユーモアのある文章で、しかも僕みたいな議論下手な人の立場に立ったこの本を読むと、少し気分が楽になった。
「ああ、そうか。詭弁・強弁なんて笑いのネタか」とか言うと言いすぎかな?

最後に、面白かった部分をもう二つほど引用してみようと思う。

?
本質的という言葉も、なかなかの曲者である。
「それはたしかに本質的な点をついている」
「それでは本質的な解決にならない」
「本質的な問題はそんなところにはない」
こういう場面での「本質的な」という言葉は、「おれがいいたい」と同じ意味ではないかと私は疑っている。


?
Nothing is better than my wife.
A penny is better than nothing.
Hence a penny is better than my wife.


僕の評価は★★★★☆(星4つ)
売れてますし、読んでみるのもいいと思いますよ。

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森博嗣のミステリィ工作室

2007年02月25日 03:29

思考はもっと自由でランダムである。桁外れに、断片的で、唐突で、不躾で、赤裸々で、もっと素敵である。

森博嗣のミステリィ工作室 (ダ・ヴィンチブックス―ダ・ヴィンチミステリシリーズ)森博嗣のミステリィ工作室 (ダ・ヴィンチブックス―ダ・ヴィンチミステリシリーズ)
森 博嗣

メディアファクトリーダヴィンチ編集部 1999-03
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かなり前に読んだ本。一人暮らしをする時の引越しで、東京に一緒に連れてきた数少ない本の中の一冊。

森さんの読んできた本のレビューが100冊分書いてある。他にも、それまでに森さんが書いた本のあとがきと、いく編かのエッセイと、マンガなどが入っている。どの部分も面白い。

本のレビューの部分は本を選ぶ際に、時々参考にしている。森さんの視点からレビューされる本たちはなかなか面白そうに見えるのだ(実際面白いことも多い)。

今日、これを読み返していた。いつもこれを読み出すと長くなる。今回は、森さんのレビューの中にあった本を買ってきて、森さんがどんなこと書いてたかな?と思いながら読み始めたのだった。気づいたら、いつの間にか、ほとんどの部分を読み返していた。

とにかく、日本語が上手い。文章を全体的に見た場合も、読み手をとても意識していて読みやすいが、僕は特にそれを構成するパーツが好きだ。中学生とか高校生とかの時の僕は、森さんの本を読んで、言語の可能性を見た気がした。この本にも、というかこの本には特に、そういう部分が多い。本当に特異な日本語の使い方。森さんの本を読む人の多くが、それを見たいのだろうな、と勝手に思っていたりする。

本当に大好きな一冊である。

評価は★★★★★(星5つ)
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裁判長!ここは懲役4年でどうすか

2007年02月22日 21:48

裁判長!ここは懲役4年でどうすか 裁判長!ここは懲役4年でどうすか
北尾 トロ (2006/07)
文藝春秋


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だったら縮めてやれよ裁判長。

ちょっとした資料として、傍聴に関する本が読みたかった。
オビには「面白すぎ」とか書いてあるし、12刷出てるし、少し期待して読んでみた。
結果、僕は好きでないと思った。

まず、品がない。
あまりにも低俗な興味で傍聴をしている。
どんな悲惨な事件でも、面白さしか求めない。
レイプされた人のナマの声を聞くのが目的とかって書いてあった。
こんな人に見られていると不幸だろうな、と思った。
元々、下品な考え方って好きじゃない。
下品な考え方を持っている人は「これが人間の正直な考え方だ」と無駄な自信を持ってたりするからタチが悪い、と話をすりかえている僕もちょっと下品ですね(反省)

文章も分かりにくい。
何か話がつながらないな、と思ったら別の話に移っていたりする。
一度や二度じゃないから、本当にいらだった。

…まあ、とりあえず、内容に触れるか。
内容としては、著者が傍聴に行き、その時々で見た人たちについて作者の観察が書かれている。
なかなか変わった人たちが多く、その点で裁判所はとても面白いところのようだ。
やる気のない弁護士、反省の見られない被告人、自己陶酔型のストーカー、ねちっこい検察官、ベテラン傍聴マニア…
面白いラインナップではある。
こういう人たちを中心に見ていくことで、裁判に関するちょっとした偏見も少しは晴れそうな気がする。
裁判とはすべからく固い雰囲気のものだ、とか。

また、傍聴の意義についても軽く書かれている。
傍聴人がたくさんいる裁判では裁判官や検事などのやる気が違うとか。
公平な裁判のためにたくさんの人が傍聴している状況というのも重要なのかもしれない。

僕の評価は★☆☆☆☆(星1つ)
いいところあっても、不快なものはしょうがない。
低俗な傍聴マニアとかちょっと好きになれそうにないな。

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