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ザ・エージェント

2007年03月29日 03:08

ザ・エージェントザ・エージェント
鬼塚 忠

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至極簡単に言えば、作家のエージェントとは、作家を育てる仕事だ。
まず才能を見込んだ作家と契約を結ぶ。そして、その作家が出版社その他のメディアと仕事をする際の窓口になるのである。



近頃、出版がらみの本を読んでいる。
これも本当に面白い本だった。
この本は作家のエージェントという普段あまり聞かないような仕事をしている鬼塚さんの本。
エージェントというのがどのような仕事か、そして彼がどれだけの情熱を持ってその仕事をなしているかがわかる。
良書だ。

エージェントというのがどのような仕事か、ということがまず語られる。
才能のある作家を発掘し育てていく。そして、良い著書ができたら、それを出版できるようにする。
なかなか面白そうな仕事だ。

そして今まで出してきたベストセラー作品の誕生話などを交えながら、どのように本を選び、どのように世に出していくかということが書いてある。
この本で一番面白いのはここだ。
ここに載っている本を片っ端から読んでみたくなるくらいに面白かった。
エージェントという仕事の説明の章は若干まどろっこしく感じる部分もあったが、この章はどの内容も興味深かった。

次に、彼自身が作家のエージェントを始めた経緯が語られ、最後に作家になるためにはどうしたらいいか、ということが書かれている。
「どうしたら作家になれるか」という章なんか、とても妥当なことが書いてあるように感じるが、その情熱的な語り方などのお陰で説得力が違う。

いい本だったなぁ、と思う。
作家になりたかったり、出版に携わりたかったりする人は是非読んでみるといいんじゃないかな?と思う。

書き方は、作家みたいに書こうとしてか、少しうるさい表現がある。
しかし、それも読む人の好みによるのかもしれない。
僕が採点するなら大減点だ。
「この人、若干鼻持ちならない人かもしれない」という印象が、このせっかくの良いネタを不当に貶めている気がして残念なのだ。

僕の全体的な評価は★★★★☆(星4つ)
減点しちゃった♪

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個人出版(自費出版)実践マニュアル〈2007年版〉

2007年03月23日 03:00

個人出版(自費出版)実践マニュアル〈2007年版〉
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いかにも経費やリスクを共同で負担しているかのように思わせながら、その実は本を書いた人に経費のすべてどころか自分たちの利益も上乗せしている『共同出版(協力出版)』という呼び名を使っての商売があります。


借りて読んだ本。
個人出版(自費出版)をするためのマニュアル、ということらしい。
名著だと思う。
出版に関わろうという人みんなが読むといいな、と思った。
もちろん、出版の世界にどっぷりとつかっている人には当然のことばかりなんだろうけども、そう思わずにはいられない志の高さがあった。
出版業界というのがどういうところか、ということを知りたい人にも、とてもいい本だと思う。

出版業界、そして自費出版の現状が語られる。

出版業界はけっこう厳しい状況らしい。
一日に出版される本の量は増えたが、売れる本の量は減ってきている。
その出版業界では、上記の引用のように自費出版を共同出版と呼び変えた、あくどい商売(全部かどうかは分からない)が、流行っているらしい。
何だか腹立たしかった。
共同出版というのは「懸賞などに応募してきた著者を甘い言葉(素晴らしい原稿だとか本屋に並べてあげる)とかで丸め込み、お金を出させる商売」ということのようだ。
それを見抜くには、「著者に対して厳しい態度を取ってくれる編集者か」「妥当と思われる値段で作ってくれるか」などの項目を考えればいいんだとか。

年間出版点数で1位だった講談社がそれを共同出版業者に抜かれたらしい。
何か粗悪な仕事な感じが濃厚だ。
出せば金になる、みたいな。
そして、もし良い本がこの中にあったとしても埋もれてしまうんだろうな、というもっと悲しい可能性も濃い。

またこの本では、良い個人出版をするために知っておくべきことが書いてある。
それもJPS出版局で個人出版するとどうなるか、という実例を通して書いてある。
JPS出版局というのは著者がネットの仲間と立ち上げた出版局らしい。

本の文章は細かく区切られていて、重要なことは繰り返し書かれている。
意識的にそうしている、と書いてある。
少しくどい気もするが、一度読んだだけでそこそこの知識が得られるのは、この構成のお陰だという気もする。
ところどころに著者の知人の編集者のエピソードが盛り込まれているのも本に厚みを持たせていると思う。
その話がまたいいんだ。

この本に期待した以上の知識が得られたと僕は思った。

僕の評価は★★★★☆(星4つ)
いい本だと思います。

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つっこみ力

2007年03月22日 03:53

人は正しさだけでは興味を持ってくれません。人はその正しさをおもしろいと感じたときにのみ、反応してくれるのです。

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『○○力』というタイトルの本を読もう、という企画の第二弾。えらくゆっくり進む企画に、僕も企画の存在を忘れがちだったりするけども。これは、前回読んだ質問力よりは面白かったと思う。
質問力とつっこみ力…。
何か同じことが書いてありそうな雰囲気ですな(実際は違いますが)。どちらかだけ読もうと思っているような人がいるなら、読むなら後者だと思います。

上記の引用。その通りだと思う。それを示すためだろう。この本の文章たちは面白かったと思う。ただ、時々やり過ぎる傾向があって、ネタに走って内容がおろそかになるところがあるのはどうかと思った。また、そういう議論がおざなりな部分は他と比べて面白さも落ちるのも気になった。笑えるものと笑えない(滑った)もの、どっちが多かっただろう?何にしろ、読む人によって差が大きそうな問題だ。

主にこの本では、権威に対するツッコミ、について書かれている。偉い人とか、科学とか、教育とか、データとかの権威に対して、ツッコミ=分かり易さ=愛にユーモアをプラスして向かっていこう、みたいな感じかな。個人的に、分かりにくいことを堂々と言うような偉い(偉そうな)人とか嫌いなので、その辺りに存分にツッコんでくれるのは、読んでいて面白かった。また、たくさんのツッコミ例を示すことで、この本からツッコミ方を学びたいと思った人も、真似ができるようになるかもしれない。ツッコミはパターン化して使えばいいんだから。

最後にページをたくさん使って、データにツッコむということを行っている。失業率と自殺率に相関がある、という理論に対するツッコミである。なぜか、ここでは笑えるユーモアが少ない。必死になって、理論の間違いを暴こうとしている感じで、余裕が微妙にない。また、そういう余裕のなさのためかそのツッコミに使った議論はあまり説得的でないように感じた。面白くなかったから、細かいところに目がいってしまったということかもしれないけど。この本の最後で「面白くないからあんまり説得力なかったよ」という結論になりそうな議論をしてしまったのはどうなんだろう?しかも、つっこみ力自体の結論が最後にしっかりあるように感じられなかったのは、どうしようか…?(笑)

何か不満そうなことも書いてしまったけど、総合的に見れば、そこそこ面白かったです。
僕の評価は★★★★☆(星4つ)
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