水曜の朝、午前三時

2007年05月29日 21:41

水曜の朝、午前三時水曜の朝、午前三時
蓮見 圭一

新潮社 2005-11
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これは、四条直美という女性が病床で吹き込んだ四巻のテープを起こしたものである。


借りて読んだ。
児玉清氏、絶賛!!…らしい。
これはこれでアリかな、というような緩い感想を持った。

上記の引用からはじまる本書。
四条直美が娘の葉子にあてて残したテープ。
一人称は葉子の夫。

テープの内容は直美から娘への最後のメッセージ。
入院先の病院でテープに吹き込んでいる。
病院での切ない出来事を交えながら、自分の今までの人生について語っていく。

彼女のお話の舞台は主に、大阪万博。
直美はそこでホステスとして働いていた。
その職場で臼井さんという人物と出会い、彼女の人生はそこから今までになく激しくなっていく。

臼井さんの彼女の話を聞きながら覚えた悲しさや怒り。
その後やっと訪れた楽しい時のその先には、悲しい事実。

お話は全体的に穏やかに進んでいく。
使われている日本語も流れるようにきれい。
雰囲気がよく作られているように思う。
使われている問題が微妙にアンバランスだったり、お話に起伏がなかったりする辺りは好みが分かれるところかな…。

僕の評価は★★★☆☆(星3つ)
そこそこ面白いと思いました。
軽いのか重いのか分からないその微妙なバランスは一度読んでみても面白いかもしれません。


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チルドレン

2007年05月24日 22:47

「そう、それだ」
「それって何だ?」
「俺たちの仕事はそれだよ」
「だから何なんだ」
「俺たちは奇跡を起こすんだ」


チルドレン (講談社文庫 (い111-1))チルドレン (講談社文庫 (い111-1))
伊坂 幸太郎

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伊坂さんの本。
面白かった。
この本は、僕が読んだ伊坂さんの本の中でははじめての短編かな。
陣内という主人公と、その周りで起こる出来事について連作で書かれている。

…書くことあんまりない(笑)
とにかく、僕としてはこれが小説の王道だと思う。
皆があこがれる主人公が、まっとうな幸せを達成して、終わる。
すっきりするお話。
思い切りの良い短さも素晴らしいと思う。

僕の評価は★★★★★(星5つ)

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終末のフール
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イナイ×イナイ

2007年05月20日 14:11

「君ね、刑事さんに、あんまりつっこみ入れない方が良くない?」

イナイ×イナイイナイ×イナイ
森 博嗣

講談社 2007-05-10
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というわけで、森さんの本。
出ていたからといって何も考えずに買ってしまう辺りが、何かイタイ気がする。
イタイ×イタイという感じかもしれない(嘘)

この本は新しいシリーズの一作目。
Xシリーズだとか。
いつもと同様、キャラクターが微妙に今までのシリーズと絡んでいる。
今回は、真鍋くんと小川さんのお話。

ある時、彼らが出入りしている探偵事務所に「兄を探して欲しい」という依頼が入る。
探偵事務所のボス椙田がたまたま不在の時に。
流れで真鍋たちがその仕事を手がけることになっていく。

依頼の内容がまた変わっている。
生まれてすぐに死んだことになっているそのお兄さんは、実は依頼人の住む屋敷の地下で今も生きているのだという。
そのことは自分も、そして自分の双子の妹も知っている、という依頼人。
他の仕事のついでに探りを入れに行く二人。
そして、地下から叫び声が聞こえる。
地下に下りてみると、依頼人の妹が死んでいた。
状況は密室。

さらに、この地下室には隠し通路があって、その通路は屋敷にある林の中に通じている。
その入り口は、言葉をしゃべれない男が管理していたりして…

面白そうな素材がたくさん集められているが、最終的にインパクトはあまりないかもしれない。
用意されている問題のレベルも標準。
昔ながらの問題だと思う。
ってか、どっかに全く同じ問題があってもいいかも、って感じもしなくはない。

僕の評価は★★★☆☆(星3つ)
森さんの本に飽きてきたのかもしれない。
そうだとしたら悲しいことですね…。

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