本の山。

読んだ本についてレビューします。その本のアマゾンのレビューを読んで、文句をつけたりして、自己満足に浸ります。

 
彼ら社会学者は、自分たちこそが社会正義であり、自分たちの処方箋だけが病んだ社会を救えるのだ、と信じて疑わないチョット危ない優等生だからです。

反社会学講座 (ちくま文庫 ま 33-1)反社会学講座 (ちくま文庫 ま 33-1)
パオロ・マッツァリーノ

筑摩書房 2007-07
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以前レビューした『つっこみ力』を書いたパオロさんの本。
こっちの『反社会学講座』の方が早く出版されていた本で、近頃文庫になった、ということらしい。
アマゾンでの評判通り、『つっこみ力』よりこっちの方が面白かったです。

この本は、社会学の学問としての歪みをからかいまくった本のようだ。
社会学者をバカにしまくっている。
もちろん、バカにされても仕方ないような話をしている社会学者がいじられているわけだけど。
けっこう爽快。
また、その語り口の軽さに対して、資料の調査など、緻密にするべきところはきっちりしている辺りも、僕としては好印象でした。

扱われているトピックは『少年犯罪の凶悪化』『パラサイトシングルは悪』『日本人は勤勉だ』『ふれあいが大好きな日本人』『日本人はダメでイギリス人は立派』『少子化問題』などなど。
確かに、どれもこれも胡散臭い。

これらの問題(っぽいこと)を社会学者がいかに適当に煽りたてているかを紹介し、それをバカにしまくり、反論に都合のいい資料を提供し、そして結論として『少年犯罪は凶悪化していない』だとか『少子化は問題じゃない』といった結論にたどり着く。
そして、実際はこうすべきだと思うんだよ、と彼の意見を次々と語る。

単純に新しい考え方・知識という点でも魅力的な本だけど、その文章も十分に読みがいがある面白さ。
ユーモアはお洒落と言って良いレベルだと思う。

ただ、書かれていること全てを真に受けたり、本に書かれていること全てを「パオロさんの本音だ」と思ってしまったりする人は、むしろ全てを『ネタ』と受け取ってしまった方が恥をかかずに済むんじゃないかなぁ、というような予感もあったり。

さて、僕の予感は正しいんでしょうか?(笑)

何にしろ、僕の評価は★★★★★(星5つ)
四つにしようか一瞬迷ったけれど、まあ、今日はこれくらいで。
ちなみに、この本はウェブ上で公開していたものを書きなおしたものらしく、今もその内容を読めるようです。
スタンダード 反社会学講座
買うか迷っているような人は、一度ここで内容を見てみるといいかもしれません。

アマゾンのレビューの話は続きから。

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「あれで、人を陥れることができると思うんです。誰かを抹殺したいと思ったら、そいつの近くへプロの必殺痴漢被害者を送り込むわけですよ」

キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39))キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39))
森 博嗣

講談社 2007-09
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久しぶりに更新。
ある会社のインターンシップに行っておりました。
何冊か読みだめしているので、少しずつ書いていこうかと。

その一発目は森さんの本。
やっぱり、出たら買ってしまうらしい。

Xシリーズの2冊目であるこの本は、前回同様に、真鍋くんと小川さんが主人公。
椙田(スギタ)という男が開いている探偵事務所(らしきところ)に出入りしている彼らに、知り合いの探偵から協力の依頼が入る。
ある変わった事件について調べていて、少し人手が欲しい、という話。

その事件がまた変わっていて、満員電車の中で30代くらいの女性が、突然刃物で切られるというもの。
それが何度が続けて起こっているという。
犯人は同一人物と思われながらも、誰が切りつけたのか結局分かっていない。
依頼主は、とある会社のお偉いさんで、ひょんなことから容疑をかけられ探偵に自ら依頼をしたんだとか。

調査を進めていくうちに、容疑者たちにつながりのようなものが見え始める。
無差別に狙っていたわけではない、という疑いが出始めた頃、容疑者たちのつながりの根っこの辺りで、殺人事件が。

さてさて、一体誰が、どのようにやったのか、という話。

で、感想としては、やっぱりそこまで面白くない。
ストレスなく読める日本語ではあるが、その日本語自体の魅力は大幅に減少していると思う。
その上、内容は「ない」と言ってもいい。
意外なところは一瞬もなく、全ての伏線がすっきり回収されているかというと微妙。
ってか、別にすっきりしなくてもいいような伏線と言ってしまった方が正しいかも。
こりゃあ、もうネタ考えるのが面倒になってるんだな、と思った次第。

というわけで、僕の評価は★★☆☆☆(星2つ)
このレベルなら仕方ない評価かと。

アマゾンのレビューの話は続きから。

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