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最後の講義の後

2008年07月26日 23:18

最後の授業 ぼくの命があるうちに
この記事を書いたのがちょうど一週間前。
とても心が動かされる良い本でした。

今日は著者ランディ・パウシュの訃報を見つけた。

An Enduring Legacy - Carnegie Mellon University


404 Blog Not Found:訃報 - Randy Pausch, the Lecturer of "the Last Lecture"
こちらのブログで知ったのですが、ここに書かれている言葉がなぜだか僕の気持ちとしても嘘くさくならなそうだと思った。

Thank you, Randy, for sharing something not for us.





僕も少しずつ、最善を尽くす練習をしていこう。
誰かのために最善を尽くして、それが他の誰かのためにもなったりしたら、素晴らしいじゃないか。
そんなことをちょっと思ったのでした。
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卵の緒

2008年07月20日 12:06

僕は捨て子だ。子どもはみんなそういうことを言いたがるものらしいけど、僕の場合は本当にそうだから深刻なのだ。

卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)
瀬尾 まいこ

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久しぶりに本を借りて読みました。
坊っちゃん文学賞大賞らしい。
軽い本で、特に読みたい本がないような時に、ちょうど良い。

二つの短めのお話が入っている本でした。
・卵の緒
・7's blood
どっちも、ほんのちょっと問題のある家庭の話。

卵の緒では、語り手の男の子(育生)の家庭は母子家庭で、しかも、育生は自分のことを捨て子かもしれないと何となく思っている。

7's bloodでは、語り手の女子高生(七子)の父親が、愛人との間に息子(七生)を残して死ぬ。
七生の母親は傷害事件を起こして刑務所に。
七子の母親はなぜか七生を引き取り、その後入院してしまう。

淡々と問題が起こって、周りの人とのつながりが、静かに語り手の問題をほぐしていく。
インパクトはないけど、悪くない。

でも、ちょっと汚い見方をするとわざとらしい。
文章からは感じられないんだけど、テーマがいかにも狙っているように見える。
そう見えてしまう辺りが、僕の汚さを如実にしているってことなのだろうけど。
個人的には、何かほかに本がある時には読まないだろうな。

僕の評価は★★★☆☆(星3つ)
僕は7's bloodの方が若干お気に入り。
特に、母親が七生を引き取った理由の辺りはきれいだったかも。

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最後の授業 ぼくの命があるうちに

2008年07月19日 01:02


はじめに

僕はエンジニアリング上の問題をかかえている。
基本的にはすこぶる健康だが、肝臓に腫瘍が一〇個あり、あと数カ月しか生きられない。

―中略

このごく限られた時間を、どのように過ごせばいいのだろう。
わかりやすい答えは、家族を大切にして一緒に過ごすことだ。許されるあいだは一緒にいられるすべての瞬間をいつくしみ、彼らが僕のいなくなった人生を穏やかに過ごすために必要な準備をすることだ。
わかりにくい答えは、これから二〇年かけて子供たちに教えていくべきことを、いま、どのように伝えるかということだ。そうした話をするには、子供たちはまだ幼すぎる。

―中略

最後の講義は録画されることになっている。僕はその日、学術的な講義をするふりをしながら、自分という人間を空き瓶に詰めこみ、海辺に流れ着いたその瓶を子供たちが拾う日のことを考えていた。僕が画家だったら、子供たちのために絵を描くだろう。ミュージシャンだったら曲をつくる。でも僕は教師だ。だから講義をした。

―中略

はじめからわかっている。この「講義」のどれも、生きている親のかわりになどならない。でも、大切なのは完璧な答えではない――限られたなかで最善の努力をすることだ。最後の講義でもこの本でも、僕はそのとおり努力した。



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「はじめに」を立ち読みして、買うことに決めました。この部分を読んで興味を持った人なら、この本を読んで不満を覚えることはないだろう。

YouTubeなどで講義はすべて動画で見ることができる。Amazonでもその講義の録画を利用した宣伝が行われている。ちょっと見てみると興味が出るかも⇒動画

この動画の中に出てくるはじめのスライドのタイトルは、"The elephant in the room..."
そこでランディは彼の病状について説明する。

父は僕にいつも、部屋に象がいたら、まず象を紹介しなさいと言いました。


あまりに大きな問題だからと言って、見て見ぬふりをするな、という教えだそうだ。彼がどのように生きているかということが、こうしたユーモアと家族・知人への愛を完璧な割合で混ぜた言葉でもって語られていく。
すごく良い本でした。
★★★★★(星5つ)
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