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男のための自分探し

2008年10月26日 02:37

男が「気持ちいい」と感じるのは、ハーレム建設に役立つものばかりです。

男のための自分探し男のための自分探し
伊藤 健太郎

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僕が絶対に手を出さないような本だな、と記事を書く段になって改めて思っております。
これも、A8.netのオファーだったわけです。
「たまにはこういう本を読んでみて良かった」と思うどころか、「一生に、何度こんな酷い本を読めるだろう?」と思ってへこんでいるところです。
お金のもらえる記事っていつもは嬉しいのですが、今回みたいに酷い本に当たった場合、何かいろいろ考えてしまいますね(笑)

作者さんは東京大学大学院で修士を取られて哲学者になられたとか。
哲学者って何なんでしょうね?
学校で哲学の研究を続けられている先生方が聞いたら失笑するんじゃないかと思うのは僕だけでしょうか?
しかも、修士って、みたいな。

とりあえず、内容に移りましょうか。

幸せってどうやったらなれるのか?という問いから始まります。
「その答えは結婚だ!」…というのはウッソー、そんなスタートです。
欲望が求めるままの快楽、つまり女・金・地位とかそんなのゲットしても、本当の幸せはゲットできない。
本当の幸せは、人生の意味を探しながら、本当の幸福を求めて生きていけば…って感じで終わる。
もう、日本語にもなってない(笑)

この下らないスタートから、意味のないゴールまで、哲学(笑)を使ってうろうろさせてくれる。
哲学というのは仮の姿で、有名哲学者の言葉を適当に引用しているだけ。
その言葉に対する「反射」だけでいろいろ書いてあります。
それなのに、哲学について中途半端な(ぶっちゃけ偽の)説明をつけようとするから、本には構成すらない。
そして要約してみたら、上に書いたみたいに5行くらいで終わったりする。

でも、集められた言葉はけっこう好きです。
最後の方に駆け足で出てくるウィトゲンシュタインの言葉とかいいなぁ…。
ウィトゲンシュタインが、こんなナンセンスな本に引用されたいかは謎ですが。
そんな本ですが一応ウィトゲンシュタインの「幸福に生きよ」って言葉に向けて書かれた本だったりします。
その周辺だけ、若干整合がとれているように見えるのも作者の思い入れの問題かな、と思う次第です。
幸福とは「幸福になりたい」という欲求が消えることによって初めて解決する問題だ、って感じのことが書いてあります。
安っぽいけど、それっぽい。
そして、ここにきて「僕、もう幸せなのかもしんない(笑)」とか思ってみたり。

そういえば、僕の知っている人が「幸せになるには元気の出る嫁」って言ってた。
大好きな言葉で、奴は実に幸せそうだ。
この本はこの一言に劣る。
評価は☆☆☆☆☆(星0個)
ランク外です。

関連してそうな本の記事
論理哲学論考
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アンノウン

2008年10月20日 02:50


 自衛隊が本来の活躍をすることはあってはならない。日々の努力の成果を発揮してはならない。それが平和というものであり、武力を持っている組織は国民から白い目で見られている間が幸せなのだと朝香二尉は言った。
 しかしそれは隊員の存在意義を奪う。「いったい何のために」というセリフを、俺は酒の場で何度も拝聴してきた。日頃は使命の重要性を説く上司が、前後不覚になったとき愚痴をこぼす。



アンノウン (文春文庫)アンノウン (文春文庫)
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中学生か高校生くらいの頃にはじめて読んで、凄く面白かった印象があった。
近頃、文庫になっているのを見つけて、ちょっと買いなおしてみたわけです。
これがやっぱり面白くて。
ちなみに、昔に読んだ時は講談社の新書でした。
なぜか文春文庫。
大人の事情は分からないが、こういうのって本を見つけにくくすると思う。
今回はたまたまでも見つかって良かった。

自衛隊の基地が舞台。
そこで隊長室の電話に盗聴器が仕掛けられているのが見つかった。
厳格で几帳面な隊長で、施錠はほぼ完璧。
そもそも、隊長室を離れることがほとんどない。
誰が何の目的でこんなことを?

事件そのものは小さいし、答えもインパクトに若干欠けるかもしれない。
でも、「自衛隊の基地内」という特殊性がかなり面白い。
むしろ、事件の部分はおまけなんじゃないかとも思えるくらい新しい世界。

お話の中で絶えず問われる自衛隊の意義。
国民のために命をはり、その国民から疎まれる。
彼らは制服姿で外も歩けないのだ。
それが正しいのか。
読者は強く考えさせられることになる。
たぶん元自衛官である著者も、できるだけたくさんの人に考えてもらいたくて、軽い見た目の本を書いたんじゃないだろうか?

シリアスな問題を残しつつも、なかなか爽快な本でした。

解説が面白かったからいろいろ抜き出してみよう。

しかしそれでもタマタマ戦後六〇年日本が侵略されなかったのは憲法九条のおかげとマジで信じ切っとるアホが日本に少なからずおるから、不思議である。


国防の最前線に立ち、青春をきびしい訓練に捧げてきた若者たちに、平和を享受しまくるだけのボケ共は何をしてきて、せんかったか。


この書はサスペンス小説の皮をかぶった、我が国に対する警鐘なのである。



食わず嫌いも多そうな本であるけれど、けっこう読んでみてもらいたい本だったりする。
評価は★★★★☆(星4つ)

雰囲気が近そうな記事?
砂漠

関係は薄い気がするけど、たまたま見つけたお話のコピー。

 2年前旅行先での駐屯地祭で例によって変な団体が来て私はやーな気分。
 その集団に向かって一人の女子高生とおぼしき少女が向かっていく。

少女「あんたら地元の人間か?」
団体「私達は全国から集まった市民団体で・・・云々」
少女「で、何しにきたんや?」
団体「憲法違反である自衛隊賛美につながる・・・云々」
少女「私は神戸の人間や。はるばる電車のって何しにここまで来たかわかるか?」
団体「・・・・?」
少女「地震で埋もれた家族を助けてくれたのはここの部隊の人や。
   寒い中ご飯作ってくれて、風呂も沸かしてくれて
   夜は夜で槍持ってパトロールしてくれたのもここの部隊の人や。
   私は、その人たちにお礼を言いに来たんや。
   あんたらにわかるか?
   消防車が来ても通り過ぎるだけの絶望感が。
   でもここの人らは歩いて来てくれはったんや・・・・」

最初、怒鳴り散らすように話し始めた少女は次第に涙声に変わっていった。
あまりにも印象的だったのではっきり覚えている。
団体は撤退。
彼女は門をくぐった時に守衛さんが彼女に社交辞令の軽い敬礼ではなく直立不動のまま
敬礼していた。



参照ページ
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ゲーデルの哲学―不完全性定理と神の存在論

2008年10月13日 16:40

「古典数学の無矛盾性を前提とすると、その形式体系において、内容的には真であるにもかかわらず、証明不可能な命題の例を与えることができます」


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山路を登りながら、こう考えた。:ゲーデルの哲学―不完全性定理と神の存在論 - livedoor Blog(ブログ)
この記事に興味を持って、読みました。僕の記事を読むのはやめて、上記の記事を読むのが良いかと思います。

さてさて…。帯には二つの宣伝文句が載っている。

天才ゲーデルの実像とは?
これで不完全性定理がわかる!


下の方がフォントサイズがでかくて強調されているのだけれど、この本の価値はゲーデルについて書かれた部分にあると思う。そこが本当に面白い。

とりあえずは、本の構成にそって話を始めよう。まず、不完全性定理の説明が試みられている。例題を使い、不完全性定理の理解に必要な言葉が説明される。完全・不完全・可能・不可能・矛盾・無矛盾…分かりたい言葉は山ほどある。だが、この本での説明は雰囲気程度だ。この本の例題を一つずつ理解し、言葉の意味をおさえていくのはけっこう大変だと思う。もっと手軽に、という人は、あるかどうか知らないけど、「図解不完全性定理」とかのがいいのかも。

また不完全性定理の証明の方法を知りたいのなら、この本にはほとんどない。僕は下の本を読んでみたが、概論を何とか理解できた、というあたりで止まっている。
ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)
知的で面白いが、概論を理解するだけでやたら時間かかったしまった。その先は、今のところ理解不能。概論だけど証明の道筋はおおよそわかるようになっている…と自分を慰めたり。

…脱線しちゃいましたが、ゲーデルの哲学に話を戻そう。

不完全性定理が分からなくても、ゲーデルに関するお話は面白いと思う。どんな人生を歩んできて、何に思い悩んで、どんな人とどんな付き合いがあって…。ゲーデルの価値がわかる人たちが、どれほどゲーデルにとって大事な存在であったか。そんな人たちが、ゲーデルをどのように尊敬し、生きるのが苦手だとしか思えないゲーデルをどのようにサポートしたか。
ちょっと感動的なお話だったと思う。

もしゲーデルが最後まで数学の世界で研究を続けたら、どれだけ数学の進歩に貢献しただろうか。今でもそんな言葉を見るくらいのゲーデルが、最後は哲学の世界に。来世を信じ、そして、神の存在を証明しようとした…
何を求めて、それを証明しようとしたんだろう?

良いもの読んだな、という気分です。
★★★★★(星5つ)

関連記事
論理哲学論考
ウィトゲンシュタインも一瞬現れる、ってことで。
あんまり良い登場じゃないけども(笑)
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