スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

SOSの猿

2009年11月26日 01:41

「救急車、どこに行くの」と訊ねていた。
母は即答した。「どこかでね、誰かが、痛い痛い、って泣いているんだよ。だから、助けに行くんだよ」


SOSの猿SOSの猿

中央公論新社 2009-11-26
売り上げランキング : 47
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


伊坂さんの新しそうな本、買っちゃいました。ちょっとずつ、ゆっくり読むつもりだったのに、なかなか上手くいかないもんです。

読売新聞に連載してたんですね。そういえば、一回見たような記憶があります。ちょこちょこ読むのは耐えられないな、と思ってみなかったフリをしたような記憶が。
五十嵐さんって人がこの本と対になる「SARU」って漫画を出すようなことも巻末に書いてありますね。

内容ですが、主人公の二郎が、SOSを求められるところから始まります。誰かが困っていたら、首を突っ込まずにいられない性格の二郎は、精一杯断ろうとするのですが、やっぱり、できる限りのことをすることになります。

知人の息子が引きこもりで…。そのSOSに取り組む二郎の「私の話」と交互に語られる「猿の話」。証券会社で起きた誤発注の原因を探る生真面目な男と、男が出会う奇妙な因果関係が語られます。

二つのお話に絡みつくように出てくる西遊記。いろんなところに現れては消える孫悟空がかき回すかき回す。何が本当で何が幻覚なのか?そもそも、そんなところに意味はあることか…?

やっぱり、心地よく読める。いろんな「惑い」を持ってくよくよするのが、ひどく良い。嘘正しいと思う。物語臭いまま、すっきりできる感じが潔くて、好きだな。

評価は★★★★★(星5つ)

…おっと、アマゾンにはまだレビューがないようですね。珍しい…。
というわけで、今日はここまで。
スポンサーサイト

ルー=ガルー 忌避すべき狼

2009年11月23日 22:57

「足りない?」
「足りないのさ。三回目の被害者と五回目の被害者に関しては――臓器が一部発見されてない」


ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)

講談社 2009-10-22
売り上げランキング : 110037

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


京極さんの本ですね。好きなのですが、時間がかかるので時々しか読めません。今回はたまたま本の切れ目に、目に付いたので読んでみましたが…やっぱり時間かかりますね(苦笑)

何か変わったプロジェクトから出てきたようですね。

二〇三〇?二〇五三年の近未来社会の設定を読者から応募し、その設定を元に、京極夏彦氏が新たな物語を生み出す、というプロジェクトがスタートしました。


とか書いてある。

そんな訳で、舞台は近未来。主人公たちは、今とは形態の違う学校に通う、近未来的な学生です。そんな彼女たちの周りで殺人事件が起こります。学生を狙った連続殺人…?自分から首を突っ込んだり、巻き込まれたりしながら、いつしか事件の中心に。

ミステリ小説と言えば、そうかもしれませんが、謎解きには力が入れられていません。それよりは、教育とか人権とか自分とか、そういうことに悩むお話です。つまりは、近未来を舞台にした、ベタな話ですね。

社会がシステムとして、大まかに、何となく、ちょっとだけ、完成しているのかもしれない、という雰囲気。そういうほんの少しの成熟がシステムの硬さと狭さを生んでいて、そこからはみ出る、または叩き出されると、途端に生きにくい。
これも今と変わらないかもしれないけど、少し社会の許容範囲を狭めてやることで、特異な叩き出され方が演出されている。

ふと、思い出したのが、新世界よりって本。この前読んだ本だけど、未来の社会のお話で、完成されたシステムと、そこから叩き出された時のギャップが主題の一つだと思った。

読書量が多くないので分からないけども、未来設定のお話ではベタな見せ方の部類なのかもしれない。確かに現代の人にとって、書きやすいテーマにも見える。現代の基準から少し変えてあげて、そこに生まれる歪さって、分かりやすそうですよね。
この本に関してはアニメ化の話があったようだから、分かりやすさが重要だったのかも。

ところで、この本のタイトル『ルー=ガルー 忌避すべき狼』ですが、最後までピンと来ませんでした。それらしいセリフが出てくるのに、何か遠い。これは個人的に、残念ポイントでした。

僕の評価は
★★★★☆(星4つ)
[ルー=ガルー 忌避すべき狼]の続きを読む

ランキング




広告




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。