本の山。

読んだ本についてレビューします。その本のアマゾンのレビューを読んで、文句をつけたりして、自己満足に浸ります。

 
要件はあしたの朝、聞けばいい。バッドニュースならなおさらだ。そう思いながら、私は堅く目を瞑った。


顔に降りかかる雨 (講談社文庫)顔に降りかかる雨 (講談社文庫)
桐野 夏生

講談社 1996-07
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おすすめ平均

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ちょっと古い本。
桐野さんの本を読みたいな、と思っていたので、2冊に分かれていない本を選んでみた。
最近(?)の有名な奴は2冊買わないといけないようで、ちょっとヒヨってみたり。
手に取ってみて、こんなに昔から本を書いてた人だったんだと、はじめて知りました。
携帯電話がない時代の太古のお話(笑)
古いんだけど、それなりに楽しめる本でした。

今回は、冒頭のある部分を引用してみた。
電話に出なかったことを何度も後悔する主人公の村野ミロ。

次の日に、知らされた事実がミロの人生を大きく変える。

朝、目の前に突然現れた成瀬という男は、友人の耀子の恋人だ。
耀子が成瀬のお金を持って失踪したという。
ヤクザが絡んでいる危ないお金。
成瀬は、耀子の最後の電話の相手だったミロの元に、手がかりを探しに来たんだとか。
ミロも、耀子を手助けをしたんじゃないかと疑われ、その疑いを晴らすために、半ば強引に事件に巻き込まれていくことになる。

調査を進める過程で、耀子が隠していた面が明らかになっていく。
お金に困りながらも贅沢な暮しを続けていたり、危ない仕事に手をつけていたり。
耀子の周辺の人もすべからく怪しい。
少しずつ真相に近づいて…
失踪した耀子はどこに?
お金はどうなった?

どんでん返しが凄い、とかそういうのではないようだ。
淡々とした、でも、何となく深い描写が全く飽きさせない。
淡白なのにコクがあり、それでいてしつこくない料理。
そんな感じ。
本を味の量で判断する人なら、それなりに楽しめる内容ではないかな、と思う。

人物描写はちょっと激しい。
きっとここが面白い、という人もいるに違いない。
実際、桐野さんの人物の切り取り方が好きな人は多いだろうと思う。
僕も嫌いじゃないけど、判断は保留。
近頃の本を読まないで決めてしまうのは、ちょっと厳しい。
最近の本を読んで、少し感じる古さが取れていたら、きっとこれからも長らく楽しめるだろう。
期待大。

僕の評価は、悩みどころだけど、★★★☆☆(星3つ)
良い評価はこれからの本にとっておこう。

この事件がきっかけとなり、シリーズの次の作品から、ミロは探偵を始める。
実は、その2作目の方が面白く感じた。
人物の設定なんかが、さらにリアルになっている気がするんですが、どうだろう?

参考記事として、ハードボイルドな雰囲気のお話を…

犯人に告ぐ
ハサミ男
仮面山荘殺人事件
グラスホッパー
扉は閉ざされたまま

amazonのレビューはこんな感じ。
レビュー29個で、星が3個くらい。
あんまり評価は高くないっぽいね。

何かの賞を取っているとかで、レビューしたがりやさん、批判したがりやさんが多い。
だけど、評価の平均値としては予想通りなのだから、それなりにバランスのとれた、参考になるものなのかも。

中身はちょっと見てみると…

すべてのことが今ひとつ踏み込みが甘いという感じはぬぐえない


ああ、これ、ちょっと感じたかも。
自分で言葉にできなかったのは痛いな。

物語の展開が都合良すぎることと、主人公と成瀬との恋愛感情も違和~~感を感じます。なぜ、あの状況で恋愛感情がわくのでしょうか?わかりません。


「違和」と「感」の間のあれは何なのだろう?(笑)
こういうレビューを書く人は、まあ、感情移入が激しいのだろうけど、あなたが分からなかったからって、何も思わないぜ?と人が思うようなことを書くのは、本人にとって損だと思うのだけど。
日本語のレベルの問題で、こういうのを読むたびに、自分の日本語能力に焦りを覚える。
早く程度の低さから抜け出したいものだ。

…と、何を書いているのか自分でも分からなくなってきたところで、お開きにしますかね。

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::この記事へのコメント::
こんにちは。桐野さんですね。気になる作家さんです。「柔らかな頬」をはじめの50ページくらいで生理的嫌悪感から挫折して以来、他の作品を読んでみたい と思いつつ手が出ません。
再チャレンジのきっかけをMaThyさんがくれるかも。五つ星が出たら私も読みます、たとえそれが「柔らかな頬」であっても(笑)
2008/06/22(日) 20:19:19 | URL | さーにん #-[ 編集]
マジすか。
それなら、五個つけておけば良かった…(笑)

生理的な嫌悪感ですか。
それは大変ですね。
本を読んでいてあんまりそういうのを感じない僕はラッキーなのかもしれません。

いつになるかは分かりませんが、いろいろトライしてみて、面白いのがあれば、ご紹介いたします。
2008/06/22(日) 22:45:15 | URL | MaThy #OARS9n6I[ 編集]
うん、MaThyさんのストーリー解説では、かなり興味をそそられましたもの。やっぱり読者をひきつける技量をお持ちの作家さんなんだろうなあと。

「柔らかな頬」は、不倫カップルと、情事の巻き添えになる幼い子供が軸の物語みたいな感じでした、冒頭しか読んでないですが。不倫には生理的な嫌悪感があるし、弱いものにしわ寄せの行く話はやるせないし。でダメだったんですよね。ストーリーの組み立てとか骨太な感じで期待が持てそうだったんですけどね。むーー。
2008/06/22(日) 23:39:51 | URL | さーにん #-[ 編集]
なるほど、さーにんさんの人柄が少し垣間見える感じですね。
もし「柔らかな頬」を読んで、そのストーリーがハッピーエンドになることを確認したら、ご連絡さしあげます。
期待を裏切らないものだといいですね。
2008/06/23(月) 01:01:30 | URL | MaThy #OARS9n6I[ 編集]
こんばんは、桐野さんデビュー(?)したんですね!
私が読むようにけしかけたみたいな感じがあったので、気に入らなかったらどうしようと一人でドキドキしていたのですが、意外と好感触だったようでよかったです^^ 森博嗣さんが好きなのに、殊能将之がいけて、桐野夏生も読めるなんてMaThyさんはなかなか守備範囲が広いですね!

因みにこの本私読んでません。なんか、主人公の名前が嫌でした。理由はそれだけです(笑)。
確かに桐野さんの最近の本は上下完が多いですね。私は好きなのでさくさく読めちゃいますが。
書店の新刊コーナーに「東京島」というのがありまして、これがまた私好みに陰気そうなあらすじでした(笑)。読むのが楽しみです。
2008/06/28(土) 01:15:28 | URL | 山形県 #idSxwv0o[ 編集]
デビューしました(笑)
守備範囲は広いと思っています。
下らない内容と汚い日本語以外、と言いたいところです。

>けしかけたみたいな感じ
「みたい」ではないつもりですが…
「まったくそのとおり」な感じです(笑)
フランケンシュタインを読んでる僕はすぐに流されるダメな子…

名前がキモイという意見は僕もそう思います。
個人的には、時代の古さもマイナスになりました。

2冊の本って、たまたま初めの1冊が気に入らないだけで、2倍損した気になりそうですよね。
2冊目を買っていても買っていなくても。
それでも良いタイミングがあったら、チャレンジしてみます。
2008/06/28(土) 16:50:01 | URL | MaThy #OARS9n6I[ 編集]
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