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君の望む死に方

2008年11月15日 07:37

 日向は気分を切り替えて、食堂に戻ろうとした。そこで、椅子の移動どころではない異変が玄関ロビーに生じていることに気づいた。
 日向は目を疑った。
 九谷焼の花瓶に、花が活けられていたのだった。


君の望む死に方 (ノン・ノベル 845)君の望む死に方 (ノン・ノベル 845)
石持 浅海

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一代で会社を成してきた日向という男のお話。
ガンと余命半年を宣告された時、その男が考えたのは「よし、殺されよう」ということだった。
殺される相手は、自分を恨んでいるに違いない梶間という男。
しかし、いかにもわざと殺されると、相手の気持ちが成就されないで終わってしまうかもしれない。
日向は、相手が自分を殺すのを『相手にばれないように』支援していこう、という結論に達する。

たとえば、社長という自分の立場を利用して、会社の保養施設に社員であるところのその男を呼びつける。
たとえば、施設内で、今にも落ちてきそうな大きな時計の下に、自分の『椅子』を配置してみる。
たとえば、いかにも人を殴るのに適した『花瓶』を、花を活けずに手頃な場所に置いておく…

さて、ここで上記の引用である。
「誰かが、殺されるのを邪魔している?」
どれも些細でさりげない細工であったはずなのに、誰かが自分が施した仕掛けを次々に無効化していく。
どうして、それが危険な仕掛けだと気付いたのか?
そいつは「誰が誰を狙っているのか」ということまで気付いているのか?
静かに、ゆっくりとお話は進んでいく。

シリーズとしては、「扉は閉ざされたまま」の続きにあたる本書。
あの本がけっこう好きで、今回も手にとってみた。
設定の新しさや、お話の緻密さはこっちでも顕在だと思う。
が、ギュッと引き締まった感じは弱い。
新しい設定ではあるが、細かいところの必然性が強くないのが問題なんだろうと思う。
もちろん、石持さんもそこに力を入れているようだけど、むしろそこを補強しようとすることで、ダラダラした感じが出てしまっているんだろう。
言葉を尽くして説明すればするほど、白けるという面も若干ある。
謎解き部分のパンチも残念ながら弱い。
楽しめるには楽しめたけれど、不完全燃焼気味かなぁ。

評価は★★★☆☆(星3つ)

関連しそうな記事
扉は閉ざされたまま
…こっちは読む価値高いと思う。
「君の望む死に方」の評価はこんな感じ。
5件のレビューに星は3個というところ。

やっぱり、読ませる力が弱いという感想が多い様子。
「扉は閉ざされたまま」が面白かったので手に取って見た、というのは共通する雰囲気かな。
そして、ちょっと失敗した感じを味わう…

レビューの中身は比較的、いっちゃってるのが集まってる(笑)

「推理小説が読みたい!」と「推理小説だろうな?」と思って読んでしまうと期待ハズレになってしまうかもしれない。


理解してあげてもいいけど…
ま、こんなのを筆頭に、いろいろおります。

レビューの中身はおいておくとしても、大当たりの確率は低そうだな、という感じですかね。
個人的には決して嫌いではないのですが、自信満々にオススメするのも、また難しいところです。
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コメント

  1. さーにん | URL | -

    こんにちは。
    設定が面白そうで、読んでみたいと思いました。そのわりに、星三つになっちゃうあたりも妙に気になり、自分も実感してみたい気が(笑)
    「扉は閉ざされたまま」ともどもチェックします♪

  2. MaThy | URL | OARS9n6I

    こんにちは。
    反応が遅くて申し訳ありません。

    新しいですよね。
    本屋で、チラっと見たとき、何を言っているのか一瞬分からなかったですから(笑)

    楽しまれることをお祈りしています。

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