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ツチヤ教授の哲学講義

2006年05月28日 22:18

この講義では、ひとつのテーマについてお話しします。それは、哲学というものはいったい何を解明するものなのか、ということです。

ツチヤ教授の哲学講義ツチヤ教授の哲学講義
土屋 賢二

岩波書店 2005-12
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哲学の入門書である。この前ここに書いた『われ笑う、ゆえにわれあり』とは違って、とても真面目な本である。

基本的には土屋さんの哲学に対する考え方が書いてある。哲学に関して詳しくないので、これがスタンダードなのかもしれない。そして、内容の大筋はとても納得できるものであった。

例えば、イデアという考え方が出てくる。机のイデアは今我々が見たり、語ったりしている机ではなく、机の理想象がどこかにあって、それを指しているのだ、というものである。だから、ちょっとくらい形状が違おうが、足が3本だろうが4本だろうが、人は机と机じゃないものが区別できる。

それに対して、この本ではイデアのような存在を考えることはナンセンスで、『机』を考えるときは、私達が語っている言葉としての机を考えるべきだ、というものであった。
その言葉が、どういう文脈で表れるかを考えることで、そのものに迫るのが、哲学のやり方だ、と言う。

これにはとても納得がいく。けっこう、いろんな例が用意されていて、少なくとも土屋さんの主張自体はよく分かるようになっている。でも、イデアという考え方も、よくよく考えてみると捨てがたい気もする。土屋さんの考え方には納得できたが、イデアなどの考え方が劣る理由がこの本では、積極的には理解できなかった。

また、分かり易くするためにものすごく簡単な例をあげてくれるのだが、時々、その例が新しい概念を説明するものとして適切なものなのか、という点に疑問が残ったりもした。
そして、何だか、悪いことばかりあげているようで悲しいが、講義調の語り口が飽きを誘うかもしれない。

僕の評価は★★★☆☆(星3つ)。

アマゾンのレビュー
はこんな感じ。分かり易さが高く評価されているようだ。僕もこの部分がこの本で最も素晴らしいところだと思う。若干、人気がないのかな?とも思えるレビューの量だが、読んだ人の中で満足している人の率が高い本と言えるかもしれない。
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