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論理哲学論考

2006年10月15日 17:33

およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、ひとは沈黙せねばならない。


論理哲学論考 (岩波文庫)論理哲学論考 (岩波文庫)
野矢 茂樹

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野矢 茂樹さんが訳した論理哲学論考。
難しかったが、その表面だけはなぞれた気がする。
コツがわかるまでは読むのも大変だったけど、実はけっこう親切な流れだったと思う。
野矢さんの注釈もしっかりしているし。
それでも、深い部分には入っていけないし、ちゃんと理解したかと聞かれると「怪しい」と答えざるを得ない。

ここまで簡単に言ったら不愉快になる人も多いだろうが、人間の思考の限界について語ったもののようだ。
語られるものと、示されるもの。
示されることは語りえない。
それを語ろうとした哲学の問題は全てナンセンスで、このことをもって、ウィトゲンシュタインは

問題はその本質において最終的に解決された


と言った。
つまり、今までの哲学の問題は、問いかけ自体が間違っていたから解決なんて不能。
そういう証明をしようとした本だと思った。

僕はけっこうこの意見には賛成だなぁ、とか思う。
哲学の問題ってどれも、インチキ臭くてしょうがない。
答えられない問題を得意げに提示してる気がしてならなかった。

後、ラッセルのちょっと悲しい解説も見ものだった。
なんか話がずれてる気がするのは、パッと読んだだけで分かる。

この本の僕が最も興味深かった点はその言葉の強さだった。
最後にそれをいくつか引用して終わろうと思う。

そしてもっとも深遠な問題が実はいささかも問題ではなかったということは、驚くべきことではない。


哲学は、語りうるものを明晰に描写することによって、語りえぬものを指し示そうとするだろう。


矛盾はいわば全命題の外側に消え去り、トートロジーは全命題の内側に消え去る。


ものにはア・プリオリな秩序は存在しない。


語りえぬものについては、沈黙せねばならない。



もっとあるけど、こんなもんで。
こんな言葉を集めながら本を読むのも楽しいなぁと思ってみたり。

評価は★★★★☆(星4つ)
よく頑張った、と自分をほめたい。
実際は、論理哲学論考には間違いがあるらしいんだけど、僕はもう満足。
アマゾンのレビューはこんな感じ。
評価が高いことに驚く。
難しい、美しいという感想で星が5つ。
美しいなら分かるが、難しいで星が5つの理由は何だろう(笑)
後は、解説をしようとしたものがあるが、ここにある解説は酷すぎるので、実際に読んでみた方がいいですよ、と。
読んでいてイライラするのもちらほら。
こんな隙間で解説できる本なわけがないだろう。

面白いな、と思った本は興をそがれるとレビューに対してキレそうになるから注意が必要だ。
僕に対しての注意だけども…orz

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コメント

  1. 悠崎 | URL | wjF23NZ2

    う~ん・・・・

    >哲学の問題ってどれも、インチキ臭くてし ょうがない。
     答えられない問題を得意げに提示してる気 がしてならなかった

    孤独な苦悩を自身を特別視して快感に転じる人間も確かにいます

    しかし、哲学的な問いの大半は生きることへの真摯さから来てるのだと僕は考えていましたが・・

    言葉には表してなくても

    どうだすごいだろう?
    俺は全人類の存在にかかわる問題に絶望し、苦悩しているのだ

    みたいに(誇張想像ですが)あなたは感じるんでしょうか?

    多分そういったことをされる経験をたくさん積んでこられたのでしょう

    御苦労お察しします

    でも、

    少しは人間、信じてみませんか?





  2. MaThy | URL | OARS9n6I

    いえ、そんな風には思ってないので、気にしないでください。

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