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ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む

2006年12月09日 00:30

『『論理哲学論考』を読む』という本書は、まさに『論理哲学論考』を読む本なのである。

ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む
野矢 茂樹 (2006/04)
筑摩書房


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さて、僕の大好きな野矢さんの本。カバーに野矢さんの写真。ノリノリなのか、茶番だと思っているのか分かりづらい表情が面白い。

本書も面白かった。『論理哲学論考』に対する理解は深まったと思う。でも、僕の中では、今までの野矢さんの本に対する満足の度合いから言うと、厳しい。とりあえず、面白かったという前提で、僕が減点に感じた点をあげてみようと思う。

まず、胡散臭い。哲学って、胡散臭さがいやだ。相手が反論できなければ、それでいいのか?その微妙な例は一般性があるつもりか?その議論で、実際本人は満足なのか?
そんな疑問がとめどなく出てきて、こんな疑問が出てくるような主張は嫌いだ。だって、騙されたような気がするんだもん。僕は頭の固い人間なのだ。

で、今までの野矢さんの本はほとんどこういうのがなかった。それはある種感動だった。ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』もそういうのがなかったような気がする。(これは僕の理解が足りないだけな恐れも強い)

が、この本は、胡散臭かった。
非常に残念だった。

そして、次が、あまりにも恣意的に見える『論考』の読み方。論考がどう解釈されているかという知識をある程度前提にしていると思う。だから、めちゃくちゃあっさりと切り捨てるところがあったりする。
さらに、「このように書いてるから、むしろこうだ」という感じで書いてことと逆に見えるような結論を導き出したりするから、もう意味不明。

『論考』を読んでるんじゃなくて、大筋は野矢さんの考えが述べられているだけ、という印象だった。それに必要な論考の一部や、その他の資料を都合よく引っ張ってくる。そういう部分を通過するとき、モチベーションの維持が大変だった。

ただ、それでも面白かったという印象が残っている。名と対象の関係などに関する、論考の前半部分の理解が大きく進んだことも大きいだろう。実際、この本の出だし付近はかなりのめりこんで読めた。
そして、ウィトゲンシュタインの言葉の引用が僕のモチベーションをところどころで回復させた。
特に、
幸福に生きよ!

なんて痺れたなぁ。
ウィトゲンシュタインみたいに内へ内へこもっていきそうな人(僕の勝手なイメージ)が、こういう言葉にたどりつくのが凄い。

幸福…

ウィトゲンシュタインがいかに必死に考えていたか、その事実が感動だ。
読み終わって清清しい。

僕の評価は★★★☆☆(星3つ)
アマゾンのレビューはこんな感じ。
って、満点だ。
満点のレビューとか初めてじゃないか?…何か恥ずかしくなってきた。大きなこと言い過ぎた…

でも、変えないもん(笑)

評価された点は、哲学が面白く読めました、ってこととか。実際凄い本なのは、その通りなのだ。そして、たくさんの人がにわか哲学者になっている。刺激されるのだろう、茂樹だけに(サブい)
だけど、読めば、考えざるを得ないのだ。レビューに書いてるまとめや、その人の考えはチープすぎるので読むのは辛かったけど。

それにしても、大変な本だった。機会があれば、もう一度チャレンジしてみようと思う。
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コメント

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  2. MaTHy | URL | OARS9n6I

    コメントありがとうございます。
    面白そうな、しかも時勢にあったサービスですね。
    魅力的です。
    機会があれば、是非使わせていただきます。

  3. myshkin | URL | -

    本のチョイスがイイですねー

    でも、ウィトゲンシュタインなら、個人的には野矢さんより永井均さんのがいいと思いますよ。

    最近書評ブログを始めたので、もしよければ相互リンクお願いします。

  4. MaThy | URL | OARS9n6I

    myshkinさん
    返事遅くなってすみません。

    永井さんの本ですか。
    そっちも気になってたんですよね。
    ただ、あんまり難しい本の読書が得意じゃないんで、次回気合いが乗った時に是非チャレンジさせていただきたいと思います。

    相互リンク、こちらこそよろしくお願いします。
    リンク貼ってみますね。

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