プリズンホテル 秋

2007年04月29日 15:54

プリズンホテル〈2〉秋プリズンホテル〈2〉秋
浅田 次郎

集英社 2001-07
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「用事がすんだらさがってくれたまえ。至急仕上げなければならぬ論文があるのだよ」
――偽大学教授は顔をそむけたまま言った。



プリズンホテルの2冊目。
前回と同様、借りた本ではあるが、面白く読めた。

一作目と同様に性格のいかれた作家を一応の主人公として話が進む。
これまた同様の設定として、プリズンホテルと呼ばれている任侠団体経営のホテルにワケアリの客が「これでもか」というほど集まり、当然のようにいろんなことが起こり、そしてすっきりした雰囲気を残して終わる。

今回のワケアリの客は、性格のいかれた作家とその作家が金で買っている女の娘、大学教授のフリをしているが本当は世間を騒がせている集金強盗、息子が覚せい剤で捕まりホテルに身を隠している大物歌手、身をやつしたアイドルとそのヒモに成り下がったマネージャー、そして間違って宿泊することになった警察官ご一行。

集金強盗は集金強盗で、爆弾を抱えている。
身をやつしたアイドルはマネージャーを殺そうとしている。
警察官の幹事はこの慰安旅行の幹事が最後の仕事だという老刑事で、最後の仕事でのミスを悔やみつつ、集金強盗と遭遇。
性格の破綻した作家は娘の中に過去の自分を投影しつつ、素直になれない。

…書き出そうとしたけど、無理だな。
もっとたくさんの伏線がひしめいていて、最終的にはしっかり回収される。
そういう分かり易さがとてもいいと思う。
そこまで深いお話ではないし、むしろその無駄な深さが取り払われているところが、一番良いところだと思う。

僕の評価は★★★★☆(星4つ)
さすがに毎回5つをつけるわけにもいかないので。

アマゾンの評価はこんな感じ。
思ったよりは悪かった。
でも、このレビューは…どう?
9つあるけども、何て素直じゃないレビューばかりだろうか?
い、いや、全部って言っているわけじゃないので、あしからず。
とりあえず、『全編ヨタ話』と題してレビューを書いている失笑しまくりレビュワーさんが、その割りに無駄に感情移入している様に見えて、失笑を禁じえなかった。
小説のことなのに、話をさらに膨らませている様は微笑ましくさえある。

他の人のレビューでは「ヤクザとケイサツの同宿なんてやり過ぎである。銀河の果てで出合った異星人が、不幸な戦争を始める確立より低いと思う。」というような記述とかがあったりしたり。
みんな自分に酔っているんだろう。
僕もよく変換ミスするが結局「確立」になってるし。
そして、さすがにそんなバカなことが起こるよりは、よっぽどヤクザとケイサツの同宿の方が確率が高いだろう。
誇張表現だとしてもセンスのなさは、読んでの通り。

…って何をそんなに必死にツッコんでるんだ、僕。
大丈夫か?

…疲れているみたいだ。


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コメント

  1. ナオー | URL | -

    前から気になっていたのですが

    MaThyさんはどのような基準で読む小説を
    選んでいるのですか?
    特に最近の小説はどう選んでいるのでしょうか

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