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グラスホッパー

2007年08月07日 00:23

亡き妻の口癖を思い出した。「やるしかないじゃない」それだ。ことあるごとに、彼女はそう言って、鈴木の肩を叩いた。扉があったら、開けるしかないでしょ。開けたら、入ってみないと。人がいたら、話しかけてみるし、皿が出てきたら、食べてみる。機会があったら、やるしかないでしょ。いつも彼女は軽やかに言ったものだった。そして、インターネットを利用している最中も、「押すしかないでしょ」と画面のあちらこちらを片端からクリックしていたものだから、コンピューターウィルスに絶えず、感染していた。

グラスホッパーグラスホッパー
伊坂 幸太郎

角川書店 2007-06
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伊坂さんの本。
相変わらず、引用したいとこだらけの本だ。
ついつい引用が長くなってしまう。
そして、レビューとかほとんど書くことがない(笑)

この本の一人称は章によって異なる。
鈴木と鯨と蝉。
鈴木パートと鯨パートと蝉パートが交代しながら進む構成。

鈴木は妻を交通事故で亡くした。
ちょっとした遊びでひき逃げされたのだ。
その復讐のため、『フロイライン(令嬢の意)』という会社に社員としてもぐりこむ。
ひき逃げ犯がその会社の社長の息子なのだ。
名前は寺原。
鈴木が始めて寺原を見た時、寺原は"押し屋"という殺し屋に殺される。
歩道から車が走っている車道に"押された"のだ。

鯨は自殺専門の殺し屋。
依頼を受けてターゲットを自殺させる。
鯨には"押し屋"に関する苦い過去があり、寺原が殺される瞬間を目撃する。

蝉は普通の殺し屋。
女だろうと子どもだろうと関係なく、殺す。
寺原殺害で裏の世界が賑わう中、"押し屋"を殺して名前を挙げようと行動を開始する。

全てのお話が少しずつ絡む。
張り巡らされた伏線が少しずつ効いてくる。
そして、最終的にはいつも通り優しいオチ。
小説の王道だと思う。
面白かった。

僕の評価は★★★★☆(星4つ)
満足です。

アマゾンのレビューはこんな感じ。
レビュー数は6つで星は4個。
ちなみにハードカバー版のレビューはこんな感じ。
レビューは50個で、星が4個。
やっぱり評価は良いようだ。
人気作家さんだね。

でも今回のは、特にハードの方のレビューを見てみると、面白くなかったという意見も多かった。
構成が気に食わないとか、オチが無理やりっぽいとか、リアリティがないとか。
欠点だらけ、というのもあった。

ちょっと適当すぎるだろ(笑)

まあ、たくさんレビューがあるものはレビューの質も落ちるのが普通だけど、読むのが辛いですな。

「ちょっと残酷なシーンが多くてどうも受け入れらなかった」というタイプのレビューは参考になる意見だと思うが、上記のは違うだろう。

構成とかオチとかリアリティに関しては、適当なレビューしか書けない人の言葉より「伊坂さんが書いた本だ」ということに信頼をおくべきだと思う。
それでも面白くなかったら、内容が合わなかった、ということでいいじゃないか。

そんなことを思いました。
「面白かった」と思って読み終えた本のレビューを読む時は、星が少ないレビューに関しては厳しめになってしまう。
そんな僕とかどうかと思う。
そんなことも思いました。

…すみません。

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